ミホはナヨンとの電話で事件について尋ねると、ナヨンは“ジョンアがユジンの弱点を見つけたと告げてきたこと”“その後ユジンの様子がおかしくなったこと”を話す。幼稚園で暴れて、子供の絵を破いたこともあったという。
一方ドジュンは、自身が経営する歯科クリニックに向かっていた。到着すると、デスクに隠していたスマホの通話履歴やメッセージ、画像などを次々と消去していく。帰ろうとしたところに偶然現れたミホが警察に話した内容について問い詰めると、“ミホのせいで妻を亡くし人生を壊された”と声を荒らげ、「この代償は必ず払わせる」と言って立ち去ってしまう。
その後、ミホはソンヒの計らいでジユル、ハユルとの束の間の再会を果たす。ソンヒは、「事件前のユジンはつらそうな様子を見せていたけど、誰かに悩みを相談するような人ではなかった」と語る。しかし、精神科医が相談に乗ってくれる「トリニテ99」の匿名掲示板ならその可能性があると思いつく。「もしかしたらユジンの書き込みもあるかもしれない」というソンヒの言葉に、ミホは掲示板を調べ始めるのだった。
第9話では、怪我から回復したドジュンの言動を中心に話が進んでいく。警察に話した内容からは、ミホを巻き込まなくても正当防衛が成立するように思えるが、ドジュンは頑なに“ミホがユジンを唆した”という主張を続けていた。
その裏には、夫婦の仲がうまくいかなくなっていった背景にある“ユジンの生い立ち”への苛立ちがあったのかもしれない。ドジュンは“ミホのせいでユジンは情緒不安定になった”という考えのもと、彼女に対して恨みを持っていたのかもしれない。
一方で、ドジュンがユジンを手を掛けた可能性も否定できない。“ユジンが逆上して自分を刺そうとしたことによる正当防衛でユジンを刺してしまった”というシナリオを確かなものにするために、突如現れたミホを利用しようしている…という考え方もできる。
いずれにしても、ユジンと2人きりで現場にいたドジュンが真実を知っていることは間違いない。ありのままを語るとは思えないドジュンが今後どのような行動に出るのか、ミホの疑いは晴れるのか、注視していきたい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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