その頃、ジョンアの会社「インナースピリッツ」は危機を迎えていた。弟・ジョンシクのドラッグ動画や暴力動画が拡散され、融資を取り消す企業が続出。さらにジョンアは、夫のスビンが女性絡みの話でジョンシクからゆすられていることに気付いてしまう。
一方、ヘジョンがユジンの実母だと知ったミホは、再びヘジョンの元を訪ねる。そこで、高校卒業後2年間ユジンが暮らしていたという薄暗い部屋を見せられ、本当に不倫をしていたのはミホの母・ガンスクだったことを知らされる。そして、ユジンの父が破産し借金取りに追われたとき、ミホに助けを求めていたことも知るのだった…。
ショックを受けたミホは療養院を訪れ、ガンスクを問い詰める。ガンスクの不倫が本当だったことを知り、“なぜユジンが苦しんでいたことを教えてくれなかったのか”と怒りをぶつけるが、ガンスクは頑なに“ミホの幸せのためだ”と言って強気な姿勢を崩さなかった。
その後、ミホが必死で鍵のことを突き止めようとしていると知ったドジュンは、再び謎の人物「…」にメッセージを送る。「約束を守らない」「恩を返さない」とドジュンを責める「…」に、ドジュンは「あんたがユジンを殺しただろ?」と返す。どうやら事件の当日、部屋にはユジンとドジュン以外に謎の人物がもう一人いたようだ。そんな中、ミホはとうとう鍵の秘密にたどり着くのだった――。
第11話には、ユジンの実母・ヘジョンが登場。ユジンの過去や亡くなる直前の行動を知るキーパーソンであるものの、ミホがたどり着く前にいち早くドジュンが手を打ち、脅迫して口をふさいでしまう。それでもミホに、ガンスクとユジンの父との不倫やユジンの苦しみを伝えたのは、2人への憎しみが強かったからだろう。
何も知らずにユジンを苦しめていたことを突きつけられ、ショックを受けたミホは初めて母を詰めるが、頑なに態度を崩さないガンスク。彼女の言動から、ミホの思いは全く届いていない様子だった。もし彼女がほんの少しでも娘たちの気持ちに寄り添っていたら、また違った結果になっていたかもしれない。
一方で、終始不穏な動きを見せるドジュン。「…」という謎の人物も登場し、ユジンが亡くなった当日の現場の動きに注目が集まる。「バレたら俺たちおしまいだ」だというメッセージから、ドジュンが“ユジンの死”に関与していたことは間違いないだろう。しかし「…」に「あんたがユジンを殺しただろ?」と返信していたことから、ドジュン自身は殺害をしていないという可能性も高まった。
夫婦以外の第三者は、現場で何を目撃したのか。ドジュンの言葉通り、ユジンを殺した犯人なのか。今後のドジュンや謎の人物の動向が気になるところだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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