コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家のがぶとさんが描く「世界一長い7分間のはなし」をピックアップする。作者のがぶとさんが202310月7日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、3万を超える「いいね」と「うわ〜続きが読みたい〜」「終わるな終わるな続け続け」といった数多くのコメントが寄せられた。本記事ではがぶとさんにインタビューをおこない、創作秘話やこだわりなど本作のエピソードについて語ってもらった。
「わ〜みんなちっちゃ〜い!」主人公の男の子・中岡は今、同じクラスの好きな女の子・佐藤さんと休日に観覧車に乗っている。普通ならこのシチュエーションは誰しもが胸を躍らせる。しかし、男の子は違う意味で胸を躍らせていた。実は彼、高所恐怖症なのだ。
「たっっっけ〜!!」「おっっっっっ…せぇえ〜!!!」「全面ガラス張りだし目瞑っときてぇよ〜〜〜〜〜(泣)」中岡はブルブル震えて冷や汗をかきながら、心の中では大騒ぎだ。
心の中では恐怖のあまり暴走していた中岡だったが、はしゃぐ佐藤さんの顔を見て「けど…」と意を決して立ち上がる。観覧車が音を立てて揺れるなか、中岡は佐藤さんの顔を両手で包み込んでまっすぐ目を見つめはじめる。
「な…中岡…?どうし…」当然佐藤さんは観覧車と同じくらい心を揺らしながら、中岡に行動の意図を尋ねる。しかし中岡は「佐藤さん静かに」と顔を見つめたまま答えない。やがて観覧車から降りたところで、佐藤さんは改めて中岡に意図を聞き直す。その答えに、佐藤さんはなんともいえない表情を浮かべるのだった。
物語を最後まで読んだ読者からは、「続きはどこで読めますか?」「これリアルでやってみよかな」「てぇてぇなあー」など続編を希望する声や、甘酸っぱさにやられたコメントがたくさん寄せられた。
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
キッカケはシンプルでした。ある休日に私が偶然テレビの特集で観覧車が映されているのを見て、観覧車が舞台のラブストーリーがらあったら面白いかもと考え、執筆を始めました。
アイデアが降りてくるのは基本的には休日になにか映像作品だったり、公園に散歩に行く時です。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
「観覧車」とは別にもう1つこの漫画にはテーマがあります。それは「付き合う前の男女の距離感」です。
それを表現するために、2人のやり取りにあえて「間」を入れていたりするので、それを感じ取っていただきたいです。
――高所恐怖症の主人公は、なぜ観覧車へ乗ることになったのでしょうか。
思春期の男の子は、好きな女の子の前でカッコつける為ならなんでもできるのです。
――すでに2人きりで観覧車に乗れる仲な2人ですが、これからも関係の進展はゆっくりなのでしょうか。
2人の関係性は私の頭の中ではなんとなく構成があるので、これからもX(旧Twitter)で投稿出来ればなと思っています。以外に佐藤さんがグイグイ行きます。
――中岡君の天然タラシぶりが意外な同作ですが、実はモテるタイプなのでしょうか。
中岡くんは普段から妹と姉に挟まれているので女性に対し、距離感が少し近くそれでいて紳士的な振る舞いを心得ているので異性から嫌がられる要素は持ち合わせてはいませんが、特段モテるわけでもないです。
――今後の展望や目標をお教えください。
今回沢山のいいねを貰えたことは私にとってとても今後の活動をやっていくことにおいて勇気づける出来事になりました。
私は男女の純粋な「ラブコメ」が好きでこれからも描いていきたいので、それが読者にも受けていると少し確信できました。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
私自身も、自分の好きな物を好きなだけ描いていく、という信念でやって行きたいと思っているので、応援よろしくお願いいたします。
様々なご意見もお待ちしております!
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