“僕やり”出演の吉村界人「(ヤンキー役は)実は結構つらい(笑)」

2017/08/07 06:00 配信

ドラマ

窪田正孝主演のドラマ「僕たちがやりました」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジ系)は、金城宗幸が原案の漫画をドラマ化、現実に向き合えない若者たちの姿を描いた青春逃亡劇だ。

“そこそこ”楽しく生きていた高校生・トビオ(窪田)らは、あることがきっかけで爆破事件の容疑者となってしまう。そのきっかけとなった、不良が集まる矢波高校のトップに君臨する市橋(新田真剣佑)のグループ。その一員である有原を熱演中の吉村界人に、役作りから芝居に懸ける思い、今後挑戦したい役まで、ここでしか聞けない話を聞いた。

――有原はいわゆるヤンキー役ですが、役作りはどのようにされましたか?

ドラマ「僕たちがやりました」で有原を演じる吉村界人撮影=大石隼土


市橋に対して忠実なのですが、中盤から豹変(ひょうへん)していくので最初から距離を置くというか、話をしていてもどこか距離があるということを意識しました。

いろんな人から、「吉村くんはこれ(ヤンキー)っぽいよね」って言われるんですけど、実は結構つらいんです(笑)。「ふざけんな」とか、「おらー」とか、得意じゃないですよ(笑)。

ただ、学ランを着るとそれだけで年齢を下げてくれるし、役には入りやすかったです。僕の高校時代はブレザーだったので、芝居でしか着ていないのですが学ランって日本にしかないし好きですよ。

――原作を読まれていかがでしたか?

面白かったです。漫画はもっと過激ですけど、でも忠実に再現してるんじゃないかなって思います。今の時代にテレビでできるマックスだと思います。

――けんかのシーンはかなり過激ですが、演者さん同士で動きなどを打ち合わせすることはありますか?

そういうことは特になかったです。どういうふうに動くとか、段取りは監督から細かく指示があるので。

――監督からはキャラクターや演技について、どんなアドバイスがありましたか?

常にあざ笑っているということと、高校生役なので若くいてほしいって言われていました。だから、「おらぁー」っていうテンションは、1個ギアを上げなきゃなって感じでした(笑)。

【写真を見る】芝居について熱い思いを語る吉村界人撮影=大石隼土


――同世代の方が多い現場だと思いますが、窪田さんをはじめ皆さんの印象をお聞かせください。

とにかくみんな格好いいなって思ってました(笑)。間宮祥太朗とは、以前共演したことがあって、一緒のシーンはそんなになかったんですけど、結構いろんな話をしましたね。

窪田さんは、現場のムードメーカーであり“座長”って感じでした。言葉でではなくて、「若手がもっとこいよ! 頑張れよ」という感じがあって。先輩、後輩みたいなことは一切話してないんですけど、無言でそういうものを感じていました。そうじゃなかったら、恥ずかしいんですけど(笑)。

――吉村さんは撮影期間中、演じている役にハマる方ですか? それともオンオフすぐに切り替えられる方ですか?

役にハマるとか、そんなふうに思ったことはないんですけど、周りの方にそう言われることはあります。でもそれは意識してやっているわけではなくて、会社に行くと会社の顔になったりするような、自然とそうなっているんだと思います。

「わにとかげぎす」(毎週火曜夜11:56-0:26ほか、TBSほか)とこの作品は、撮影が同時進行だったので、同じ日に2つの撮影があったこともありました。でも大変というよりは、すごく楽しかったですね。

――今後の見どころをお聞かせください。

市橋くんの男の生きざまは格好良いですね。青春ものですけどすごいことをやってる気がしますね。今までの学園ものでは見たことがない不良たちで、すごく大人に憧れているんだと思います。市橋に対してもそうだし、今後さらなる展開がありますので楽しみにしてください!

――この作品に限らずですが、演じるために何か日頃からされていることはありますか?

読書も映画も好きですけど、でも芝居のために読んだり見たりしているわけじゃないですね。ただ、日常生活の中でも「あっ今(映画だったら)良いシーンだったな」とか、ある意味客観的に見ているところがあって。

友達と一緒にいるときでも、「こういうシーンあるな」って思ったり。怒りや悲しみが落ち着いたときに、「あー、こういう感情」って考えたりしています。

――今とてもお忙しいと思いますが、リラックスするための方法などはありますか?

僕にとっては忙しくしていることがリラックスなんですよ。絶え間なく何かをやってる方が良くて。休みはいらないですね、何していいか分からなくなっちゃうし。

忙しくて、眠いなとか疲れたなって思うこともあるけど、でも毎日現場で芝居をしていたいです。

一途一心というか、芝居はまだまだ苦手なんですけど、でも撮影があるとそれ以外は考えなくていいので。

――今後、どんな役に挑戦したいですか?

みんなが憧れる役をやりたいですね。今のところ癖がある役が多いいので(笑)。光ってる役をやりたいです! あと、学園ものが好きなので、また挑戦したいですね!

7月クールでは2つの連続ドラマ、8月26日(土)公開の映画「関ケ原」、12月9日(土)公開の「ビジランテ」に出演するなど、幾つもの顔を見せる吉村から目が離せない!