コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、とみさーさんが描く『おしえごと 同人教師と天才ギャル』をピックアップ。
2023年10月25日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.3万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、とみさーさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
美術教師の黒川幸(くろかわゆき)は、新しく赴任した高校で、写実的な絵が上手な天才ギャル・美澄恋白(みすみこはく)と出会う。
恋白は、幸が隠れて創作している同人漫画のファンだった。そして、ひょんなことから恋白に、その同人漫画は幸が描いたものだと気づかれそうになったため、“実は姉のサチが描いている”と嘘をついてしまう。さらにそのままの流れで、姉として恋白に絵を教えることになってしまったのだった。
約束の日、幸は髪型やメイク、コンタクトなどで見た目を変え、姉の“サチ”として待ち合わせ場所へ。そして、アニメのDVDが見られるカラオケ店に入り、一緒に絵を描くことから始めた。
アニメを見ながら二人で絵を描き、楽しい雰囲気で過ごしていた中、男のグループがナンパ目的で部屋に入ってきたことが水を差す。画面に映るアニメや描いた絵を見た男達が、“大人なのに恥ずかしくないのか”と言ってきたのだ。その言葉に傷つく幸だったが…。
「人の好きなものにケチつけんな」
スパッと言い放った恋白の言葉に、幸は心がふっと軽くなる。好きなものを“好きだ”とはっきり意思表示できたことが、二人の距離をグッと近づける。そして、勢いでお店を飛び出た二人は、気を取り直してその後も楽しく過ごした。
翌日、幸は恋白から感謝の言葉を貰う。恋白の満足した様子が伺え、ホッとした幸だったが、このまま終わってしまうのを少し寂しく感じ、また姉として会う約束をしてしまう。二人の好きなもので繋がった嘘の関係は、まだまだ続くのだった――。
本作を読んだ読者からは、好きなものを共有する二人の様子に「笑顔可愛すぎる」「ほっこり面白い」などの声が寄せられた。
――『おしえごと 同人教師と天才ギャル』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。
きっかけは担当編集さんとの打ち合わせです。女の子が連帯し、お互いにないところを補うような、お互いのスパダリになっていくような作品を作ろうという話になりました。恋人や相棒などはっきりと名前のついたものでなくても、2人の間に特別な関係が生まれる作品を描いていけたらと思っています。
――本作を描く上で、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
できているかは不明ですが、読みやすさを一番に心がけています。私自身テンポ良く読める漫画が好きなので。あと、ありきたりですが、お話を作る時はキャラクターたちの気持ちをよく考えるようにしています。
――作中、幸は恋白に対して「まずは楽しく(絵を)描いてほしい」と思うシーンがあります。漫画家のとみさーさまにとって、長く作品を描き続けるために大切だと思っていることをお教えください。
私はいい意味で「こだわらないこと」が大事だと思います。本作品でもファインアートと二次創作同人が出てくるように、色んなジャンルの色んなものを見たり触れたり描いたりした方が、作品のアイディアに繋がり、描き続けることができると思います。そして失敗したり、何か違うなと思った時に、どんどん違うアプローチをするという意味でも「こだわらないこと」が大切だと思います(これは書いていて自分に言い聞かせています)。
――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように受け止めていらっしゃいますか。
本当にすごく嬉しかったです!自分の作品を読んでいただけるのは描くことへの一番のエネルギーになります。一人一人にお礼を言ってまわりたいくらいですが、できないのでここでお礼を言わせてください「いいねやコメント、本当にどうもありがとうございます!!」
――今後の展望・目標をお教えください。
今の自分を超えられる漫画や絵やお話をたくさん生み出せるよう頑張りたいです。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつもご愛読、応援どうもありがとうございます。今後も頑張ります。
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