――日本を始めとして、韓国ドラマが今、世界中でどんどん受け入れられている理由はどんな点だとお考えですか?
イ・ミナ いろんな要素があるので悩みますが、4つの理由を挙げたいと思います。まず1つ目は、韓国ドラマの特徴として、ジャンルが1つに限られていない、つまりさまざまなジャンルがハイブリッドされている点です。ロマンス、コメディ、時代劇、ホラー…いろんなジャンルが1つの作品に溶け込んでいて面白さが膨らんでいるのだと思います。
2つ目は、韓国人のせっかちな気性に関連していると思いますが、韓国ドラマは展開がスピーディーだという事。ストーリーをしっかり説明していく事はもちろん重要ですが、それ以上に物語の展開の速さに集中する傾向があります。めまぐるしく展開する物語が、視聴者に痛快な刺激を与えてくれるのではないでしょうか。
3つ目は、韓国ドラマは家族愛や友情など、人間がベースとして持っている感情を描く作品が多いので、視聴者の心の深い部分にタッチするのではないかと思います。これはジャンルを問わず、絶対に手放さない基本的な要素として大切にしている部分です。このように感情を伝えていく方法については、視聴者の方々にも共感されやすい点だと思いますし、俳優も感情をより繊細に表現できるように気を配りながら演じています。
4つ目は、韓国ドラマは海外の作品に比べて暴力や性的な描写の規制が厳しく、保守的なので、あらゆる年齢層が安心して観られるという点で、視聴者層が広がったのだと思います。
――日本でMZ世代にK-POPや韓国の俳優さんがヒットしているように、最近、韓国でもJ-POPや日本の映画やアニメがたくさん受け入れられていますよね。
イ・ミナ はい。imaseさんの「NIGHT DANCER」や、映画だと「今夜、世界からこの恋が消えても」「THE FIRST SLAM DUNK」「すずめの戸締まり」…。俳優では坂口健太郎さんが人気がありますね。
――イ・ミナさんが関心を持っている日本の俳優は居ますか?
イ・ミナ 高橋一生さんです。作品ごとに役柄に合わせて驚異的な変身を遂げる俳優さんなので、「次はどんなキャラクターでどんな姿を?」と、常に次回作が楽しみで、彼の出演作は必ずチェックしています。いつか機会があれば、是非一緒に仕事をしてみたいです。実現したら、本当に光栄ですね。
※Huluオリジナル「プレイ・プリ」は、毎週土曜12:00に2話ずつ新エピソードが追加され、全8話構成で、Huluにて独占配信中。
◆取材・文/鳥居美保
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