――今後、挑戦したい役はありますか。
特に「これがやりたい!」という役は思いつかないですね…。逆に言うと全部、いろいろな役をやりたいと思っています。
あとは最近20歳になって、年下の役者さんを見ているうちに、若いときにしかできない役があるんだなと身に染みて思いました。特にドラマでは学生の役だったので、こうした役は今のうちにしか出来ないものなのかなと。今の若い感覚をフルに活かせる役を、やれたらいいなと思いますね。
――アクションというジャンルへの関心はありますか。空手初段の腕を活かせそうですが。
昨年、アクションの作品をやらせていただきましたが、すごく楽しかったです。アクションは意識することや大変なことがほかの作品と違いますし、僕の想像よりも奥が深いものだったんだなと思いました。今後もやってみたいです。
空手もそうですが、過去にやっていたことが役につながったり、今の自分が思っていたり感じていることが役につながるのが一番やりやすいです。やはり等身大で臨めるのが、いいのかもしれないですね。
――集中力の話に戻ってしまいますが、空手で養った集中力は役者をするうえでも役に立っているのでは。
そうですね、空手で培った集中力があるお陰で、デビュー時は乗り越えられたと思います。空手って護身以外に役に立つことがあるのかなと思っていましたけど、ありました(笑)。お芝居するうえで、空手で培った集中力が活きることがあるんだと。意外な発見でした。
――2023年はテレビ・映画含めて露出の多かった1年だったと思います。今年の感想と、2024年の抱負をいただけますでしょうか。
今年はお芝居を通して“伝える”という面白さが、より深まった年になりました。その考えを踏まえて、来年はもっといろんなことを伝えて、いろんな方々に見ていただけるように頑張りたいです。特に自分と同じ世代、若い世代に向けて。
今年20歳を迎えたとはいえつい最近まで子どもだったので、若い子たちの感覚や悩みはわかっているつもりです。ですから、若い子たちに何かを伝えられるお芝居をできたらと思っています。
――最後にメッセ―ジをお願いします。
若い子たちの間では映画を観に行く機会が少なくなっているらしくて、個人的には凄く悲しいなと。「君は放課後インソムニア」なんかは特に、「映画館で観る良さ」が詰まっている作品だと思います。視界一杯の大画面と迫力ある音響は、家ではなかなかできません。
ぜひ、映画館に来てください。僕もみなさんが「映画館に行きたいな」と思ってもらうように、これからも頑張ります。
◆取材・文=シン上田
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