<コタツがない家>ドラマPが明かす小池栄子らキャスト陣の魅力「面白いリアクションが大事」 タイトルの意味や“ゴングの音”などの制作秘話も

2023/12/06 05:00 配信

ドラマ インタビュー

「母親冥利に尽きるのがすごくよく分かる」


――放送開始後の視聴者からの反響についてはどのように感じていらっしゃいますか?

思ったより、「クズ男3人に腹が立つ」という感想があって、クズ男を笑うドラマなんだけどなと思いながら、そこはちょっと意外でした。旦那が働かないとか、息子が生意気で失礼な口を利くとか、そういうところをネガティブに反応される方もいて。実際にそういう環境が身の回りにあったりすると、笑うより先に腹が立つのかなと思ったりもしました。

――これまでの放送回(第7話)で、特に印象的だったシーンを教えてください。

第4話で、万里江が順基と大げんかして、翌朝バスの中で謝られ、降りていった順基が通り過ぎるバスに向かって小さく手を振るシーンが、私はすごく好きでした。その後の万里江の顔もすごく好きだったし、自分の息子だけどちょっとドキッとするみたいなことも含めて、大人になったなと思えるシーンでした。

私も息子がいるので、“昨日の晩散々けんかした息子がちょっと優しい”みたいなあの感じが、母親冥利に尽きるのがすごくよく分かるんですよね。それってやっぱり母親にしか体感できないことで、母親と息子の関係値がすごくビビッドに出ていてよかったなと思いました。

――最後に、最終回に向けた見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。

第7話の終わりで達男に「娘と離婚してくれないか」と言われた悠作が、どんな選択をするのか。そして、離婚を考えている悠作に対して、万里江自身が悠作と結婚している意味をちゃんと考え、どういう答えを出すかが見どころだと思います。

結婚は恋愛感情だけじゃ続ける理由にならない。愛しているから全てが許されるみたいなことではなく、それでも一緒にい続ける「家族って何だろう」というところになんとかいけないかなと思っています。

万里江の結論が、このドラマとしてどう成就していくのかというところが最後の話になるのではないかと思います。どう考えても離婚した方がいいという状況の中で、万里江がなぜ離婚しないのかということを皆さまに見ていただきたいです。