――劇中ではスカイが、自分の体が小さいことに対するコンプレックスに向き合う展開がありましたが、安倍さんは自分のコンプレックスと向き合ったような経験は?
私は基本的に自己肯定感がものすごく低い人間なんです。だから何をするのにも「まだ足りない」「全然至っていない」と思いながら挑んできました。それはグループの時から変わりません。自己評価は低いけど、周りにいる方やファンの方々に喜んでもらうことで、「これで良かったんだな」と思うんです。ネガティブになりすぎないよう、おまじないのように「大丈夫、大丈夫」と言うことが口ぐせになっていたりもします。
――ネガティブな情報に触れてしまうこともあるかと思いますが、そういう時に心掛けていることはありますか?
普段の生活では、必要のない情報はあまり入れないですね。今は、自分よりも子ども優先の生活を送っています。子育ても答えが無いので、常に悩んではいます。声掛け一つにしても、どの選択をするかすごく考えますが、きっと皆さん同じですよね。私だけじゃなく、みんなそうやって考えながら、悩みながら進んでいるんじゃないかなと思います。
――今作では隕石から得る「マイティパワー」と呼ばれる力が登場します。安倍さんがマイティパワーを授かるなら、どんな力が欲しいですか?
最強な体力と穏やかな心。朝から笑顔、疲れ知らず。何が起こってもイライラしない、穏やか。…最強ですよね(笑)。
――例えば、グループで活動されていた頃に自分の強みとしていたことなどは?
私、後輩に対して先輩として何かを言うようなタイプじゃなかったんです。相談を受けたら「もういいわ」と言うほど答えるんですけど(笑)。そういう役割は他のメンバーがしてくれていたりするし、私ではないと思っていたんです。だから、リーダーとかに任命されるようなこともなかったんですけど、グループを守っていかなきゃいけないし、引っ張っていかなきゃいけないということは言われていましたし、意識はしていました。
――グループ全体を客観視して自分の役割を考えていたんですね。
自己肯定感が低いこともあって、人に言う前にそもそも自分ができているのか、みたいなところがあるから、あまり言えないんです(笑)。
――個人で活動するようになって以降は、考えに変化はありますか?
私は1人での活動はあまり向いていないのかなと思う時はあります。パウ・パトロールのメンバーのように、仲間同士で活動する方が向いているように思います。