<ブギウギ>ステージで蘇ったスズ子 音源の存在しない“幻の曲”を趣里が絶唱

2023/12/07 09:57 配信

ドラマ レビュー

ステージに向かう福来スズ子(趣里) (C)NHK

趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。12月7日放送の第49回では、スズ子(趣里)が歌うことで弟・六郎(黒崎煌代)の死から立ち直る過程をじっくり描き、大きな注目を集めた。(以下、ネタバレがあります)

スズ子&りつ子の合同コンサート


ブギウギ」は、「東京ブギウギ」などの名曲で知られる戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品。戦後の人々に生きる活力を与えた歌手・福来スズ子の波瀾万丈の人生の物語だ。第10週「大空の弟」では、六郎の戦死の知らせを受け取り歌うことすらできないほどにショックを受けるスズ子の姿が描かれている。

だが、それでもスズ子はステージに立った。羽鳥(草なぎ剛)が用意した舞台で、ブルースの女王・茨田りつ子(菊地凛子)と合同という形で。

「歌うことは、生きること」


りつ子の「歌うことは、生きること。何があろうとそのことに変わりはありません」という静かで力強い宣言と「雨のブルース」の歌唱のあと、ステージに上がったスズ子。厳かなピアノ伴奏に合わせ、涙を流しながら「大空の弟」を語りかけるように歌った。羽鳥が、スズ子と六郎のために作った歌だ。

歌い終わり、ステージ上で泣き崩れたスズ子だったが、羽鳥に「福来くん、しっかりしなさい」の一言で目が冷めたように立ち上がり、「ラッパと私」を熱唱。ラストでは久しぶりの笑顔を見せ、歌手・福来スズ子復活を印象づけた。

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