ファン・ダイク(リヴァプール)
現在もリヴァプールの最終ラインを統率するDFファン・ダイク。2020年10月のエヴァートン戦で前十字靭帯断裂という大けがで、彼本来のパフォーマンスを発揮することがむずかしい時期もありましたが、ようやく全盛期のファン・ダイクが戻ってきた感じがあります。言わずもがなですが、圧倒的な対人能力に加えて、カバーリング、ラインコントロール、キャプテンシー、そしてフィード能力など、すべてを兼ね備えています。
個人的には、今季の第12節ブレントフォード戦にて、リヴァプールが3点リードのなか、迎えた後半31分、セットプレーから相手がニアへ飛び込み、頭でファーへ逸らしたボールを間一髪のところで防いだシーンは、全盛期のファン・ダイクを彷彿とさせました。
パーマー(チェルシー)
マンチェスターシティからチェルシーに移籍後、すぐにチームの大黒柱となった若きイングランドの至宝。パーマーは、サッカーIQが高く、せまいエリアで受けるのがうまい選手。また、チャンスメイク能力も高く、巧みなドリブルや左足で強烈なシュートも打てるため、攻撃的MFで必要な能力をすべて持っていると思います。
彼の真骨頂ともいえたシーンは、第12節の古巣マンチェスターシティ戦にて、後半14分に見せたドリブルでの中央突破です。複数人にかこまれながらも、エリア内までドリブル突破し、シュート。惜しくも得点にはなりませんでしたが、彼は最後の最後まで最適なプレー選択ができる選手なので、今後も楽しみです。
ドク(マンチェスターC)
ドクの独特なドリブル。ただ冗談ではなく、彼のステップ、タイミング、ドリブルの間合いなど、すべてがほかのドリブラーと一線を画し、対峙する相手も先が読めない選手。加えて、スピードやパワーもあるため、グイっと相手の前に入っていけます。何より、彼を前向きな状態にさせる仕組み作りが徹底されており、指揮官やチームメイトの組織力に脱帽です。
あえて、ドクの課題をひとつ挙げるならフィニッシュだと感じていますが、圧巻の対人プレーから時間も作れて局面も打開できる選手。4G1Aを記録した第11節のボーンマス戦は、まさに独壇場でしたね。
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