星野源「お芝居はずっと苦手だった」 【SPインタビュー】

2017/08/05 08:05 配信

芸能一般


また、劇中では貴生が「プラージュ」の営むカフェを手伝うシーンもあり、洗い物や掃除といった家事をする姿も見られる。

「普段、料理はほとんどしなくなってしまいました。部屋の掃除をするくらいです。家事の中でも極力したくないのが、掃除なんですけどね(苦笑)。うちのフローリングの色が薄いベージュなので、埃が目立つんです。それが嫌で、掃除だけはなるべくこまめにやってます。逆に好きなのは、洗濯・・・特にアイロン掛け。しわが伸びていくのが楽しいなって(笑)」

一番の理想は、“星野源”というものがまったくなくなること


近ごろは俳優としてもアーティストとしても、目覚ましい活躍を見せている星野。しかし、演じることが「楽しい」と思えるようになったのは、意外にもここ最近だという。

「音楽もお芝居も、中1の頃からやってるんですけど、お芝居は少し苦手でした。だからこそ、しっかり克服したかった。それが最近、やっと楽しくなってきて。今は、カメラの前に立って、別に台詞を言ってなくても楽しいです」

俳優・星野源が、芝居の中で一番大切にしていることは何だろうか。

「一番の理想は、“星野源”というものがまったくなくなること。それは、観る人にとってもそうだし、演じる自分もそうで、もはや『こう演じよう』って気持ちすらない、みたいな(笑)。役の人物像とかって、脚本を読んでると自然と生まれてくるんですよ。僕はそれを、自分というインターフェースを使ってアウトプットしてる感じ。そのときに、『どうだ、こんないい芝居したぞ』みたいなのが見えちゃうのは、すごくイヤ。役者としてのエゴはできるだけなくしたいなと思っています。今回の貴生も、まるで僕じゃないように見えたらいいですね。でも逆に、星野源ってこういう人なのかもしれないと思ってもらえるのも、それはそれで役になりきれてることになるのかな (笑)」

「むしろバカだから、『コイツは最終的に愛せるかもしれない』って」撮影:平岩享