花は片山を巻き込んだことで自首できないと悩んでいたが、単身赴任してきた舜と再会し、中学時代と変わらない真っすぐな瞳の舜を見て、「こんな重い罪を抱えたまま知らん顔して生きていけない」と思うように。片山がそれを引き留めようとしたのが、第1話で水をぶっかけるシーンだ。
ゆり子に「かなうなら、2人の間に生まれてきたかったな」と言った花。“桜木パパ”“ゆり子ママ”と呼ぶことがあったのは、幸せな家族を求めた花の不可思議だが切なる願いだったのだ。
舜は“理想の父”の役目を果たすと、警察署の前まで自首する花と片山に付き添った。それから数年後、舜が単身赴任を終えて東京に戻ることになったとき、服役を終えた花と片山から荷物が届いた。2人はトマト農家を始めていた。
舜と片山のパフェぶっかけ合いやゆり子の舜への顔面パンチなど数々の驚がくシーンが彩った舜の“初恋”が完全に終わり、家族の元へ。そして、花と片山も新たな人生を歩み出している。そんな結末に安堵…かと思いきや、衝撃が待っていた。
東京に戻った舜が、街中でゆり子と遭遇。一緒ににこやかに歩いていた男性が誰かと問うと、ゆり子は舜の耳元で「初恋はちゃんと殺しておかないとね」と、色っぽく、でも冷ややかにつぶやいた。
SNSには「どういうこと?」「待って、怖い」「まさかの展開」といった声が続々と上がった。これから始まる“無期懲役”な苦しい日々を想像し、声にならない絶叫の表情を見せた舜と同様、視聴者も騒然とするラストとなった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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