ここで一期生から三期生のメンバーがはけると、ステージ上に設置された車掌室に四期生の平尾帆夏が登場。「8月末からとても長いご乗車、ありがとうございます」と感謝を述べてから、四期生のメンバーからの質問を読み上げる。最年長の平岡海月からの「一生どちらかしか食べられないとなったら、お肉かお魚か、どちらですか?」という質問に対し、会場のファンは7割方が「肉」と答えた。さらに客席に向かって自身のキャッチフレーズ「ひら砲」を放つと、ファンが「わー」とのけぞる下りも行なう。他の四期生も制服姿で登場し、平尾のセンター曲「ロッククライミング」を爽やかな笑顔とともに歌った。
ここで「期待していない自分」のイントロが流れると、雰囲気が一変。懐かしい白デニム衣装を着た一期生から三期生がステージに現れ、力強いパフォーマンスを行なう。この楽曲は、日向坂46の前身のけやき坂46(ひらがなけやき)時代にターニングポイントをもたらした一曲で、今回のツアーでは先輩たちの意志を受け継ぐように四期生が歌っていた。最終日のステージでは、センターの一期生・佐々木美玲を中心に、再び先輩メンバーたちが渾身のパフォーマンスを披露。楽曲の後半には四期生も合流し、全員で激しく踊った。まだ何者でもなかったけやき坂46が、自分たちの道を模索してもがいていた頃に戻ろうとしているような、メンバーたちの必死の表情が印象的だった。
ここで四期生によるMC。先輩たちと一緒に「期待していない自分」を披露したことについて、藤嶌果歩は「先輩方のパフォーマンスを見て、やっぱり先輩方ってすごいなって思って、ずっと見させていただきたいなって思うような背中を見させていただきました」と言いながらも、「私たちも一緒に踊らせていただいて、これが今の日向坂46なんだよっていうのをみなさんに知ってもらえたらうれしいなって思って。今の日向坂46をみなさんに好きになってもらえたらいいなって思ってパフォーマンスさせていただきました」と語った。平尾は、先日活動を辞退した岸帆夏のことに触れ、「岸帆夏ちゃんの思いも込めて、これから(四期生)11人で頑張らせていただきます。よろしくお願いします!」と前向きに挨拶した。
さらに、四期生のあおり隊長こと清水理央が音頭を取り、客席のファンとコール&レスポンス。清水が「もっともっとこれからも、日向坂と高く跳んでくれますか!」と絶叫すると、観客は大歓声で応えた。
こうして熱気を帯びた会場にミラーボールが出現。ステージがディスコモードにチェンジしたところで、センターの小坂菜緒がお立ち台に上がり、ライブ定番曲「キツネ」を歌唱。大サビ前では、上階にも爆発の振動が伝わるような火薬特効が用いられた。そのまま「One choice」へと移行。怪我で休養中の丹生明里に代わって、四期生の正源司陽子がセンターを務めた。今回のツアーを通して正源司は代理センターを務めたが、四期生だけで行なった「新参者」公演を経て、この最終日では堂々としたパフォーマンスで成長を伺わせた。
そして再び四期生が全員登場。小西夏菜実が「もっと声出せるよなー!」とあおると、藤嶌がセンターを務める「見たことない魔物」へ。客席に向かって飛び出さんばかりの勢いで踊る。これを受けて、今度は一期生から三期生が「青春の馬」をパフォーマンス。これも最近は四期生が歌っていた楽曲だが、今日は先輩たちが担当。後輩に負けないガッツと躍動感で客席を沸かせた。
ここからは全員がステージに上がり、「My fans」「NO WAR in the future 2020」とたたみかける。「NO WAR in the future 2020」のイントロでは、森本茉莉の「ラストスパート、もっと声出せー!」というアオリに続き、センターの齊藤京子が「全員で行くぞー!」といつになく迫力のある気勢を上げ、一丸となってパフォーマンスした。間奏では期別に激しいダンスを繰り広げ、最後は佐々木久美の「騒げー!」という絶叫で大サビに突入した。
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