松本穂香、役柄を通し自らの精神年齢と向き合う「30歳までには芯があってぶれない女性になりたい」<自転しながら公転する>

満島ひかりさんとの共演が嬉しかった


――都は上京していたところから地元に戻った役です。松本さん自身、大阪から上京してきたとき、どんな思いで上京してきましたか。

不安はあまりありませんでした。今までテレビで見てきた人たちと、実際にお会いして、一緒にお仕事してっていうのがすごく嬉しくて、当時はそういったことがお仕事のモチベーションになっていました。特に「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で、実際の共演シーンはなかったものの、台本に満島ひかりさんの名前があった時はテンションが上がりました。ずっと憧れていた方と、同じページに名前があることがすごく嬉しかったんです。

――「悩むこと、立ち止まることは悪いことじゃない」が本作のテーマの1つでもありますが、松本さんは悩んだりしたときのリフレッシュ法や解決方法はありますか?

ものを捨てることです。「思い出もあるしな」ってボロボロになっても取っておいているものが結構あったのですが、最近思い切って捨ててみたらすっきりしたんです。家の中のごちゃごちゃがなくなると、すごくすっきりしますね。

――最後に、見た人にどう受け取ってほしいかを教えてください。

気づかないうちに背負っているものを「下ろしていいんだな」と思ってもらえるような作品になれば嬉しいです。都の役が重なる方って多いと思うので、かっこわるくても、恥ずかしくても、行動していいし、辞めていいという選択肢が広がればいいなと思います。

取材・文=於ありさ

松本穂香撮影=安田まどか