今回の極上宿は、越後平野と弥彦連山が一望できる「穂穂」。小田井は純烈時代に訪れたことがあるようで、当時のことを振り返って懐かしんだ。屋上で「新潟米どころ」の象徴である田んぼを一望する絶景を堪能した小田井は、続いて宿自慢の「多宝の湯」へ。
同湯は硫黄と鉄が反応して黒くなっている、全国的にも珍しい「黒湯」が特徴。見た目はインパクトたっぷりだが、弱アルカリ性で古い角質を落とす効果があるそうだ。「これはホント、あったまるなあ…。気持ちええ~…」としみじみ温泉を味わう。温泉を囲うように設置された岩の風情もあり、「時間が止まってるみたい」とゆったり流れる癒しの時間を堪能した。
珍しい黒湯で芯から温まった小田井。「あとは胃袋がどうなるか…ということで」と料理にも期待を込める。食事と一緒に提供されたのは、米どころ・新潟ならではの日本酒「越野 冬雪花 純米吟醸」。雪景色のように白く薄曇ったおちょこでいただくと、名前の通りすっきりした辛口が味わえる。
新潟の海の幸が贅沢に盛り付けられた舟盛のあとは、新潟が誇る村上牛の朴葉焼きが登場。なめらかでコクのある越後みそで味付けされた村上牛をひと口すると、目を見開きながら「たまらんな~!」と絶賛。ほのかに味噌へ移った朴葉の香りを堪能しつつ、冬雪花を追いかける食べ方にハマったようだ。
ちなみにメインの「ふぐ鍋 ゆずポン酢」が煮えた際は、鍋フタをちょっと上に持ち上げてから一気に開けた小田井。前回までゲストで共演していた肥後克広(ダチョウ倶楽部)に教えてもらった“鍋の開け方”らしく、「肥後さんに教えてもらいました~」と上機嫌な笑顔を見せる。
新潟の料理を味わい尽くした小田井。宿の名前である「穂穂」と「ほっぺた」を掛けて、「ほほが落ちますよね」というダジャレで今回の旅を締めくくった。
今回、高野酒造の直売所「KULABO」へ訪ねた小田井。「KULABO」で高野酒造の代表・高野英之氏から話を聞き、酒好きならではの言葉が飛び出た。
高野氏が「私どもはやはり食中酒というものを目指しておりまして。やっぱり主役は食事で、我々酒は脇役ということですね」と思いを語ったところ、小田井は「脇役にってあえて自分で仰っておりますけど」と補足を入れる。
「脇役に作ったつもりがやっぱり料理の力を借りて、よりお酒が引き立つこともあるので…これはね、もう相乗効果」と独自の意見を展開。酒と料理のマリアージュという言葉は近年よく耳にするようになったものだが、小田井の言うとおり酒は料理との食べ合わせで全く違う風味に変わることもある。あくまで酒造りの方向性としての話であったものの、酒好きとして「酒は脇役」という言葉には一言添えたくなったのかもしれない。
妻であるLiLiCoともども、酒好き夫婦として知られる小田井。今後も酒好きならではのユニークなコメントに期待したい。
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