かまれると化け物になってしまう謎の感染症「ゴーレムウイルス」に脅かされる人々を描いた大ヒットサバイバルドラマシリーズ「君と世界が終わる日に」(Huluで配信中)の完結編となる「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」が1月26日に公開。主演としてシリーズを引っ張ってきた竹内涼真は、連れ去られたまな娘の奪還を目指す響を、新キャストの高橋文哉は、生き別れてしまった幼なじみの女性を捜す大和を演じる。二人に本作への意気込みや互いへの思いを聞いた。
――本作への思い、役作りでこだわった部分を教えてください。
竹内:4年近く前に初めて聞いたときは、チャレンジングな企画だなと思いました。ハードな撮影が予想されましたが、新しいチャレンジができることにワクワクしたことを今でも覚えています。それこそSeason1のときは2までしか決まっていなかったので、それがまさか映画になるなんて当時は思ってもいませんでした。これまで頑張ってきたご褒美をいただいたような気がしています。
高橋:僕は正直、最初は不安でした。今までにない役をいただけてありがたい気持ちでしたが、本当に僕でいいのだろうかという思いもあって。でも、今回はカッコ良くないところがカッコ良く映ればいいなと考えながらやっていたので、今までとは違った楽しさがありましたし、自分への新たな発見もありました。
竹内:シリーズごとにその時々の響の在り方が描かれてきましたが、劇場版での響は父親として娘と向き合う覚悟を決めて、娘が捕らわれているタワーを目指します。そこでの葛藤というのが劇場版でのテーマだなと思いました。
高橋:僕が大和を演じるときにイメージしたのは、“漢(おとこ)”でした。大和は元とび職の青年で、ニッカポッカをはいているのですが、ハーネスを着けてポケットに手を突っ込みながら歩いていると、不思議とガニ股になるんですよね(笑)。だから、ニッカポッカの衣装を身に着けたときに、大和の男っぽさをつかめた気がしました。
――高橋さんは自身が演じた大和に対して、Season1の響(竹内)と近い雰囲気を感じていたというエピソードをお聞きしました。
高橋:大和も襟足だけですが、髪色は金髪ですしね。僕が一ファンとして作品を見ていて、Season1の響が“きみセカ”のイメージになっているのもあるかもしれませんが、スタッフさんも「昔の響みたいだ」と言ってくださっていたので、近しい雰囲気はあるのかなと思いました。
竹内:響はシーズンを重ねるごとに、この世界で生きるために必要のないものを排除してきました。なので、人としてはどんどん不器用になっているのですが、逆に大和はすごくパワフルで感情も豊か。響にも昔はそういうところがあったし、もしかしたら大和のパワフルさは今の響が一番欲しているものなのかなと思いました。だから、響と大和が似ているというよりも、響は無意識的なところで大和を必要としていたんだと思います。
高橋:大和が感情の揺れ動きを一番見せているのは、響の前なんですよね。だからこそ、共鳴し合う部分があったんじゃないかと思いました。
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