コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、グッドスリープさんがX(旧Twitter)に投稿した『日が暮れるのが早くなってきたんで気をつけましょ』をピックアップ。
作者のグッドスリープさんが12月11日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、5千以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、グッドスリープさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
保育園のお迎えをしている時、お母さん2人がおしゃべりに夢中で子供達を見ていなかった。子供達が車道側に向かって飛び出したとき、もし車が来たら…あの距離では間に合わない!とおもったその時、学校帰りの高校生のお兄さんが子供が車道に出ないようにガードしてくれている⁉ 子供を見ているようで話に夢中な親と、ケータイを見ているようで子供を守ってくれている高校生になんだこの構図は!と思うのであった。子供が高校生のお兄さんに「バイバイ!」と言うと、エアーよしよしで「バイバイ」と返してくれた。そのカッコよさに、「私の手を離さ…子供の手を離さないで」と思ったのであった。
話に夢中なお母さんたちと子供達をケータイを見ているようで実は、車から守っていたという高校生のお兄さんが描かれている本作。ネット上では、「なんて素晴らしいんだ」「これは萌える」といった高校生のお兄さんに魅了された声が上がっていた。またほかにも、「私も話に夢中になってしまうから反省しないと」「これほんとによくあるから気を付けて!」といった、子供を守ろうとする声も多く寄せられていた。
――「日が暮れるのが早くなってきたんで気をつけましょ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
これは世間がお盆に入る前のエピソードで、帰省ラッシュなどで交通量が多くなる中、常々感じていた懸念を注意喚起として漫画にしたいなあと考えていた所、作中の素敵な高校生と出会い、制作の目処がついたという感じでした。
――「 日が暮れるのが早くなってきたんで気をつけましょ 」 の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。
高校生のドライながらも思いやりがある雰囲気は、ある程度伝わったかなあと思います。それとシーンではないですが、注意喚起をストレートにではなく、高校生を挟む事でマイルドにできたのではないかなと感じています。
――グッドスリープさんの作品では、家族のドタバタ劇も人気ですが家族仲良しの秘訣などありましたらお教えください。
子どもは4人いますが、それぞれに「ちょっと舐められてる」事が意外といい関係を築けている要因かなと感じます。自分で父親として威厳が無いことは自覚しているんですが、それでも言うべき事、伝えるべき事は言っている中で、威厳がないので子ども達も萎縮せず、分からない事は主張してくれてディスカッションできているかもしれません。
「めちゃめちゃ舐められている」と、また意味や様子が変わってくると思うので、いいバランス感覚と少しの尊敬の念をもってもらえる距離感で、付き合っていきたいと心がけています。
それと、単純に子ども達と話す事が好きなので、会話が多い事が良好な雰囲気を作っているかもしれません。
――グッドスリープさんの作品には「ほっこりした」「可愛い」といった多くのコメントが寄せられていますが、嬉しかったコメントや印象に残っているコメントがありましたらお教えください。
「育児」や「仕事」をテーマに漫画を描いていて、どちらのテーマも辛いとか苦しいを共感してもらおうと思えばいくらでもエピソードはありますが、コンセプトは「核心に触れない部分で遊ぶ」なので、「くだらない」、「悩んでいた事があったけどどうでもよくなった」という反応は一番目指す所なので嬉しいです。
――グッドスリープさんの今後の展望や目標をお教えください。
大きな目標は特にありませんが、SNS上で漫画を通して絵を描く仲間(勝手に思っている部分大)や、読者の方に恵まれて、とてもありがたい環境にいると思うので、その方達を傷つけたり、裏切らないような作品を心がけたいです。
―― 最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。少しでも楽しんでもらえるように、めちゃくちゃくだらない漫画を一生懸命描きたいと思いますのでお暇な時に読んでやって下さい。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)