コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、もずさんがTwitter上に投稿した短編漫画「元魔法少女(42)の話」だ。12月22日時点で2.8万いいねがつく反響があり話題となっている。魔法少女のその後…という今までにない角度からの作品。実際に読者からは「泣いた」「とてもすてきな話だった」など、感動したという声があがっている。今回は作者のもずさんに制作の背景を伺った。
「ただいまー」と仕事から帰宅したのは、主人公の泉まりん42歳。実は彼女、30年前は魔法少女だった。
魔王を倒して、世界を救った魔法少女時代。当時は英雄扱いをされていたけど、30年の月日が流れ彼女は今現在、会社員をしている。
ある日テレビから元体操選手の悲報が流れてくる。それを観たまりんは、自分も死んでしまったら「元魔法少女の泉まりんさん」と紹介されるだろうと思った。『まるで、その後の人生はなかったみたい』まりんがそう思っているところに「大丈夫!その時はボクに任せてッピ!」と言う声が。その正体は、まりんが“肉まん”と呼ぶ妖精であり、魔法少女時代からずっと一緒にいる相棒だ。まりんのそばにずっといるからこその言葉かけで、まりんは元気づけられる。
この妖精の言葉こそ、思わずグッときてしまうポイントだ。実際に読んだ読者からも「何回読んでも泣ける」「めっちゃ刺さってウルッときてる」「全オレが泣いた…」など、心が動かされたという人が続出している。
今回は、漫画の作者・もずさんに作品ができあがるまでの話を伺った。
――「元魔法少女(42)の話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
誰か著名人が亡くなった際に、その方の一番の偉業だけピックアップして報道されるのを見て、「それ以外にも人生に色々あっただろうに……」と思ったことがきっかけです。
――「元魔法少女(42)の話」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
お供の妖精のかわいさです。
――「元魔法少女(42)の話」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最後のコマのやりとりです。内容的には地味に暗い話なのですが、そこの最後のやりとりでいい感じにほのぼのと終われたかなと思います。
――普段、漫画のストーリーはどのようなところから着想を得ることが多いですか?
普段生活してて起こった出来事から思いつくことが多いです。それをそのままエッセイ漫画にしてもいいのですが、自分の人格が出ると炎上リスクが高まる気がするので創作に変換しています。
――もずさんの今後の展望や目標をお教えください。
描くのが遅いし、絵も話もまだまだなので、もっと漫画力を上げて面白い漫画をたくさん描きたいです。
直近の目標は来年2月のコミティアで出す作品を無事完成させることです。
――最後にもずさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
漫画を読んでくださってありがとうございます。引き続きゆっくりではありますが漫画を
描いていきますので、どこかで見かけた際はまた読んでいただけると嬉しいです。
(この漫画と似た雰囲気の漫画を集めた短編集を電子書籍で出しています。このページの下の方に短編集のリンクを載せているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!)
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