作家・戸井十月のユーラシア大陸の旅記録がよみがえる!

2009/12/29 16:48 配信

芸能一般

「自分も旅をしている気分で見て」とPRする戸井十月氏

作家・戸井十月(とい・じゅうがつ)氏が行ったユーラシア大陸横断の旅が、CS放送の旅チャンネルで'10年1月1日(金・祝)から「戸井十月のユーラシア大陸大紀行」として放送されることが決定し、実際に旅をした戸井氏が取材に応じた。

同番組は、大陸の西の果てであるポルトガルのロカ岬から旅を始めた戸井氏の大陸横断の記録となるドキュメンタリー。旅は“5大陸走破行”として始められ、これまでに北米・オーストラリア・アフリカ・南米大陸を走破している。今回のユーラシア大陸は、“5大陸走破行”の最終目標となる。

戸井氏は「午前7時くらいにロカ岬に立って。寒風が吹きすさぶ中、“やっとここまで来たか”って感じたよ」と、'97年から始めた旅を懐古した。延べ12年という長い道のりになったわけだが、“5大陸走破行”の目的については、「目の前に50代が迫ってきた時に、続けて休みなくは無理だけど、何回かに分けて人間が暮らす大陸を今見える自分の目で見てみようと。これまでいろいろと旅はしてきたんだけど、これまでの中締めという感じで。50代の自分から、世界はどう見えるか確かめたくてね」と明かした。

戸井氏は'09年12月現在61歳。20歳のころから旅を始め、33歳でバイクと出合った。以降、バイクと旅は戸井氏から切り離せないものとなる。「もともと人間は、誰でも旅への欲求はあると思うんだよ。僕の場合は旅の後、本にして知らせるっていう使命があるけどね。世界は知らないことが多い。それを、自分の目で見て、感じることが大事なんだと思うんだ。そういう欲求がなくなった時に、おれはおれじゃなくなると思う」と、旅に魅せられた人生を思い返す。

放送では、さまざまな人と出会い、さまざまな町に立ち寄り、旅を純粋に満喫する戸井氏の姿も描かれる。まるで勝手気ままに旅を続けているように見えるが、「極力臆病になって行程なんかを調べたね。何よりも無事に帰ってくることが一番大事だからね。おれは決して冒険家でも探検家でもないけど、周りにいるそういう友人はものすごく臆病だし慎重なんだ。そうでなくちゃ無事になんて帰ってこられないから」と告白した。

また、番組の見どころについて、「すべてになるんだけど(笑)、このユーラシア大陸横断の4カ月間、七転八倒しながら、笑いながら旅をしている僕を見て、自分も旅をしている気分で見てください。手を加えていない、今の自然な形の世界が見えてくる番組になっています。隠さずに格好つけずに、僕が編集していますしね」と笑顔を見せた。