【漫画】自閉症の幼い息子に母が3年間かけ続けた言葉とは…息子の成長に涙した実話漫画が「泣けちゃう」と話題に

2024/01/09 09:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

作者・まるさんが思わず涙した理由とは画像提供/まるさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、書籍「シンママのはじめて育児は自閉症の子でした」の作者・まるさんの漫画「今まで何回も自閉症息子に問いかけてたことに反応が返って来たのも嬉しいし、なにより楽しんでるんだ!と思えたことがよかった」をご紹介。

作者・まるさんが8月31日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6,100件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではまるさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

母・まるさんが自閉症の息子に問いかけていたこととは…


作者・まるさんは、自閉症の息子さんに3年間繰り返しおこなっていたことがある。それは「今日は保育園で何したの?」と問いかけることだ。まるさんは“返事が返ってこないのはわかりながら3年ほど繰り返している”という。ある日、まるさんはいつものように「今日は保育園で何したの?」と聞くと、最初は返事がなかった。しかし再度「ねぇ保育園なにして遊んだ?」と聞いたところ、息子さんが「ホークエン(ほいくえん) ターノシカッター(たのしかった)」と返してくれたのだ。息子さんの成長にまるさんは思わず涙を流しながら、息子さんを強く抱きしめたのだった。

本作を投稿したX(旧Twitter)には「これは…泣けますねッ…」「可愛い…泣けちゃう」「おふたりともよく頑張りました!」「なんだか優しい涙が出ました」「息子くんの成長はまるさんの努力の賜物ですね」など、感動のコメントが多数寄せられている。

「今まで何回も何回も問いかけ続けたことは無駄じゃなかったんだなぁ」作者・まるさんが作品を描いたきっかけとは

作者・まるさんが作品を描いたきっかけとは画像提供/まるさん

――「今まで何回も自閉症息子に問いかけてたことに反応が返って来たのも嬉しいし、なにより楽しんでるんだ!と思えたことがよかった」を漫画にした理由や、当時のお気持ちをお教えください。

自閉症の息子の発語や会話についてずっと悩んでいました。(今もですが)話しかけてもそれに対する答えが言葉で返ってくる事のない生活をずっとしていて、もうそれが日常になっていたので会話のキャッチボールができるのはまだまだ先かなと半ば諦めていたところ、まさかの返事が返って来たのでうれしいを飛び抜けて涙が出てました。反応はないとわかりながらも今まで何回も何回も問いかけ続けたことは無駄じゃなかったんだなぁという気持ちとこの時の喜びを忘れたくなくて漫画にしました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

息子の笑顔での「ホークエン ターノシカッター」のシーンです。実際もニコニコの笑顔で言ってくれたのでまだ記憶に残っています。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

やはり「ホークエン ターノシカッター」と言っている息子ですね!何年もずっと待ち望んでいた返事だったのでものすごくうれしかったんです。

――本作や書籍「シンママのはじめて育児は自閉症の子でした」など息子さんの作品を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。

子育てをしていると毎日が目まぐるしくて、この時期にこんな事ができるようになったとか、こんなことをしていたなどをすぐ忘れてしまうんです。元々絵を描くのがすきなので趣味と記録として描いてます。たまに見返すと、こんなことあったなー!と思い出して息子の成長をすごく感じられます。あとは同じように発達障がいの子育てをしてる方々から共感をもらったりすると、こうやって悩んでるのは私だけじゃないんだと励まされることも大きいです。

――今後の展望や目標をお教えください。

育児漫画以外も描く幅を広げていきたいとは思っています。趣味で時間がある時に息子用に絵本を手作りしているのですが、そちらの方ももっといろいろと作りたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

いつも我が家の絵日記を見ていただきありがとうございます!息子の成長を描くと一緒に喜んでくれる方が多く、いつもとても励みになっています。これから年長さん、小学生となるのにまたいろいろと悩みも増えそうですが、他にも同じように悩んだり成長を喜んだりしている人がいるんだと思って頑張っていきます。発達障がいをよく知らない方も、こういう子がいるんだなぁと温かい目で見ていただけるとうれしいです。