広瀬香美「優勝者は一発逆転ホームラン、狙える人です!」 “冬の女王”の言葉が持つ重みと、突き刺さる理由

2023/12/29 12:00 配信

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広瀬香美「優勝者は一発逆転ホームラン、狙える人です!」“冬の女王”の言葉が持つ重みと、突き刺さる理由※提供画像

“歌姫”候補者が「香美マスク」と呼ばれる覆面をしながら審査に挑む、広瀬香美がMCを務めるリアリティー番組「『歌姫ファイトクラブ!!』心技体でSINGして!」(Huluにて全話独占配信中)。第7話では、3rdステージの“自己PR”と“親子面談”が続く。課題に囚われて悩む歌姫候補に対して厳しい言葉も飛び出した第7話を、考察とともに振り返る。

「優勝者は一発逆転ホームランが狙える人」


3rdステージの舞台に現れたのは、8人目の歌姫候補で21歳フリーターの女性。彼女は音楽専門学校に特待生として入学し、卒業したという華々しい経歴を持つ。

1stステージでは、広瀬の演奏するピアノに合わせて気持ち良さそうに伸び伸びと歌う姿がとても印象的だった。「この空気をあなたが制覇していたのを、私は見ました」と広瀬からも太鼓判を押されるほど。2ndステージでは、持ち前の明るさと表現力で広瀬の心を奪ったものの、“歌声に悩みが見え隠れしている”ことを指摘される一幕もあった。

そして迎えた3rdステージ。最初の自己アピールで、彼女はなんと広瀬のモノマネを選ぶ。広瀬がYouTubeにアップした動画「【歌ってみた】XOXOレペゼンフォックス」を再現するという。

「ABCDEF Aye ABCDEF Aye」見事な声量を活かして、持ち前のよく通る歌声でモノマネを始めた彼女を、広瀬は微笑みながら見守る。彼女は椅子に座りながらリズムをとり、ピアノを弾いているときの広瀬を再現していく。やり切った彼女からは、達成感と少し恥ずかしそうな表情が垣間見えた。「似てました、和みました」と、モノマネは広瀬からも笑みが溢れた。

自己PRが終わると、次は面談だ。「いままで色々チャレンジしてきたと思うんですけど、なかなかそれが実らなかった理由はなんだと思いますか?」広瀬が鋭い質問を彼女に投げかける。

「元々ガッツがそんなにあるほうではない」埋もれてしまったり、控えめな部分があったと自己分析をする彼女。また歌が上手いだけではいけないということを痛感させられる経験も、たくさんしてきたという。個性やキャラクターなど“人としての魅力”が自分には欠けていたから、チャンスを掴めなかったのではないかと語った。

反省とも取れる彼女の言葉を聞いた広瀬から「自分にしかない個性は、なんだと捉えてますか?」という質問に、彼女は「ユーモアだと思います」と答える。

自己PRで披露した広瀬のモノマネは、正直自分でも似ているとは思わないと語る女性。他の挑戦者と違うことをすることによって「また会いたい!」と思ってもらいたい、何か伝わるものがあるのではないか、という思いから今回のオーディションでは、モノマネをするに至ったのだとか。

「あなたの歌声の特徴は、なんだと思いますか?」続いて広瀬は、彼女の歌について質問を投げかけた。彼女は自分の歌声が若干ハスキー気味であること、しかし「なんでも歌いたいし、なんでも歌える!」と自分の歌声に自信を持っていると強くアピールする。

変わりたいと強く願って模索を続ける女性に、、いよいよ3rdステージ結果発表の瞬間が訪れる。その講評でのなかには、「ホームランを打とうとしてくれて三振になるときは、私は音楽家なのでわかる」という独特のたとえが飛び出す一幕も。そして「優勝者は一発逆転ホームラン、狙える人です!」と、今回の歌姫オーディションで“真に求める人材”の一端を明らかにした。

候補者が抱える悩みは、お見通し


3rdステージの最後、9人目の歌姫候補は22歳の女性。音楽大学のミュージカルコースを卒業している。1stステージで、広瀬香美のピアノ伴奏のキーが間違っても、気持ちを入れ直して自分の歌を歌い進める精神、に広瀬が惚れ込んだ逸材だ。

童謡「ぞうさん」に怒りの感情を乗せて歌うという課題があった2ndステージ。色々な現場や悔しい思いを乗り越え、修正を入れながら作り上げてきた歌声が評価された。

そんな彼女が自己PRで披露するのは、ワックダンス。特に腕や足をしなやかに、そして激しく動かすのが特徴のダンスだ。

続いておこなわれた広瀬との面談では、1stステージ、2ndステージでの自己評価が質問された。1stステージの大ホールで歌ったときは、堂々とパフォーマンスができたと話す女性。しかし2ndステージで童謡を披露したときのことを、意外な言葉で振り返った。

「もっとアレンジや、感情を乗せることができたのになと、歌い終わったあとに思った」と語る女性。広瀬は2ndステージで彼女の表現をとても褒めていたが、自分の中なかでは反省点があったという。

女性はさらに、自分が思い描いていたものを2ndステージで一発で出せなかったと反省を深くする。当時の自分に対し、100点満点中40点くらいという低評価を付けていた。

3rdステージの審査は、課題曲を広瀬から受け取ってから2週間ほど経ったタイミング。現在の状況について聞かれた彼女はどこか浮かない表情で、「結構難しくて…」と苦戦しながら努力を続けていると明かす。

途中経過の状態を聞かせてほしいと広瀬に言われた彼女は、戸惑いの表情を見せつつも立ち上がり、課題曲を披露し始める。

しかし歌い始めて少しすると、急に下を向いて立ち尽くしてしまった女性。「歌詞が…」どうやら歌詞を忘れてしまったようだ。

広瀬は彼女に座るように言ったあと、課題曲を受け取ったときの気持ちを尋ねた。自分の想いにも重なり、これからの自分の夢に大きく関わる大切な曲だと感じた、と熱く語った。そんな大切な曲にもかかわらず、いまはまだ自分の曲にできていないこと、試行錯誤の中で悩んでいると弱音を見せる女性。真摯に挑戦し続けるからこそ、次々に見えてくる壁に真正面からぶつかっていることがうかがえる。

広瀬は彼女の話を聞いて、抱え込んだ悩みは全て見えていると語りかけた。いま抱えている悩みはとてもハイレベルで、1stステージや2ndステージ時点では感じることがなかったであろう悩みだと分析する広瀬。自分の歌声を悪くないと思っているのに、「どうして悩みを打開できないのか?」と感じているという言葉に、彼女は大きく相槌を打った。

彼女がいま悩んでいることを打ち明け、広瀬が持論を述べたところで審判の言葉が告げられる。

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