広瀬香美「優勝者は一発逆転ホームラン、狙える人です！」　“冬の女王”の言葉が持つ重みと、突き刺さる理由

広瀬が歩んできた、勝負の道の厳しさ

広瀬が各審査で歌姫候補たちに告げる“歌姫の条件”は、強い具体性を感じる言葉ばかりだ。いわく「何度も聞きたくなる声質であること」「モノマネではない、オリジナルであること」「自分の意見をメッセージとして発信し、さまざまな人に共感してもらえること」。

なかでも今回、改めて言葉にされたのが「歌の上手さ」だった。たとえば広瀬がデビュー前に書き上げていた「DEAR…again」。広瀬は歌詞にある「ずっと遠く」の「と」の発音を極めて、オーディションで審査員の心を鷲掴みにしようと考えて研究し尽くしていたという。

10回ほどオーディションを受ける中で5〜6回は広瀬自身も「三振」を経験していた。しかし残り3回のオーディションでは、審査員に広瀬の努力が伝ったそうだ。1音1音に磨きをかけ続けた暁に、ソニーミュージックの有名プロデューサーから「君の『と』は1億円だ」と言われるまでに至った。

さまざまな条件はあれど、とにもかくにも“歌姫”へ求める最大条件は「歌声」に尽きると明かされた今回。次回は最終審査として、候補者たちが実際のステージで声を響かせる。