――1クール目を折り返してみて、猫猫から見た壬氏はどんな風に映っていると思いますか?
猫猫にとって壬氏は、「自分より立場がずっと上の人」であることに変わりはないのですが、不意に壬氏が自分のことを「私」じゃなくて「俺」と発言するシーンなど素を見せ始めたところで、実際抱いていた年齢観よりも幼く感じてきてはいるのかなと思います。立場は違えど、壬氏への親近感、少しずつ目線が合ってきているような感じが、もしかしたらあるのかななんて思っています。
――逆に、壬氏から見た猫猫はどういう風に映っていると思いますか?
高順のセリフにもあったように、最初は単純に「面白いおもちゃを見つけた」というだけの感覚が強かったのかなと思うのですが、物語が進むにつれて、ただのおもちゃではないし、おもちゃとして扱いたくない、と猫猫をひとりの人間として想う気持ちが芽生えてきているように感じますね。
――そのきっかけはなんだったと思いますか?
猫猫とのやりとりの積み重ねだとは思うのですが、大きなきっかけでいうと、第5話(園遊会当日の場面)で壬氏が猫猫に簪を贈ったことだったりするのかなと思っています。
――そんな壬氏を演じるうえで、気を付けていることや意識していることはありますか?
誰に相対しているか、ということは意識しているところですね。長く一緒に過ごしている高順には気を抜いて素を見せられるし、逆に、仕事相手や上級妃の侍女相手には自分の武器を活かしながら演じているような部分がありますし。そして、猫猫に対しては、意図せず素が出てしまって、ペースを乱されている…というように、どこにいて誰と喋っているのかということを意識しながら壬氏を演じました。
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