【漫画】1コマ目が伏線に…漫画家編集者と定食屋のギャル店員が出会う話に「構成が秀逸で面白かった」の声

2024/01/06 09:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

編集者と漫画家の“表と裏の顔”を描いた『仕事に疲れた漫画編集者が、近所の定食屋のギャル店員に癒やされる話』にほっこり…画像提供/家田キリゼンさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“漫画編集者とギャル店員の出会い”を描いた漫画『仕事に疲れた漫画編集者が、近所の定食屋のギャル店員に癒やされる話』をピックアップ。

作者である漫画家の家田キリゼンさんが、2023月8月6日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、6600件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では家田キリゼンさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

漫画編集者が定食屋で“へそ出しハイテンションギャル店員”と遭遇…

『仕事に疲れた漫画編集者が、近所の定食屋のギャル店員に癒やされる話』(4/21)画像提供/家田キリゼンさん


本作は、「サンデーうぇぶり」にて連載中のお仕事ラブコメディ「ねがぽじトルネ~ド♡」の第1話である。

漫画編集者の佐藤は、担当する漫画家からの「才能が無いんです!!」というネガティブな電話に対して、「先生の作品は面白いです!」と必死に励ましていた。

漫画家はどうもネガティブな人が多いようで、実は陰キャな佐藤も、漫画家を励ますためポジティブキャラにならざるを得ない状況になっていた。

そんな佐藤は行きつけの食堂に行くことに。扉を開けると、そこにはへそを出したギャル店員が「好きなとこ座ってね~」と明るく出迎える。

“父親が休憩の時だけ代わりに店番をしている”というギャルの接客に戸惑いを見せる佐藤。しかし、注文した焼きアジ定食の味は皮がしっかりパリっとしているのにふっくらしていて極上のものだった。

すると、佐藤の鞄の中にある漫画「朝焼けのリバイアサン」をふと発見したギャルは、「私も持ってるよ」と話しかけてくる。佐藤は担当作として「メッチャ熱い作品やと僕は思う」と作品の面白さを熱弁すると、ギャルは急に困ったように照れて「えへへへへ…」と笑うのだった。

その後ギャルと佐藤が「朝焼けのリバイアサン」について“自分が世界一好きだ”と言い合っていると、休憩を終えたギャルの父親が戻ってきたため、ギャルは「じゃあ私、仕事戻るね!」と言ってお店をあとにする。

その後ギャルは自分の部屋に戻ると、先ほど佐藤が言っていた「好きですよ」という言葉を思い出しつつ、漫画を描き始める。実はこのギャルこそ、「朝焼けのリバイアサン」の作者本人だったのだ。

しかし料理に自信はあっても漫画に対してはネガティブなギャルは、漫画を描き始めると「これ、面白いの!!?」「やっぱり才能がないんだあ!!」と不安になり担当の佐藤に電話をかける――。

一方、佐藤はギャルのかわいい笑顔にときめいており、店を出た後も“惚れてまうやないかい!”と心の中で呟いていた。そんな中、担当する漫画家から「助けてください!」「才能がないんです!!」という電話がかかってくる。“病み電”の主が先ほどのギャルであることを知らない佐藤は、「才能無かったら連載取れないんですよ先生~」とポジティブスイッチを“オン”に切り替えた。

そして「先生の作品は絶対に面白い!世界一のファンである僕が保証しますよ」と話す佐藤に、ギャルは“いつか担当さんにも、お礼にご飯とか食べてもらえたらな…”と微笑むのだった――。

ネットでは、佐藤とギャルの微笑ましいやり取りに「見ていてほっこりした」「これは惚れてしまうやつ…」「キャラもビジュもストーリーも最高」「お互いに表と裏の顔が正反対すぎて面白い」「1コマ目が伏線になっていてすごい」「ギャル店員の正体がまさかすぎた」「構成が秀逸で面白かったです」など、絶賛コメントが寄せられている。

作画の際には「描きたいことが伝わるように、見やすさ、読みやすさを意識」

『仕事に疲れた漫画編集者が、近所の定食屋のギャル店員に癒やされる話』(15/21)画像提供/家田キリゼンさん


――『仕事に疲れた漫画編集者が、近所の定食屋のギャル店員に癒やされる話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

ギャルを描いてみたいな~というのと、すれ違いものを描こうというのが合わさってできた感じです。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

アザラシの出るシーンが気に入っています。アザラシが好きなので…。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?

ネットで見かけた書き込みや動画の何気ない一言や動作であったり、好きな音楽だったり、普段の生活で感じた喜びや苦労であったり…いろいろなところから得ています。

――家田キリゼンさんの作品からは、キャラの表情やセリフ、背景描写などが非常に丁寧に描かれていて、多くのこだわりが感じられます。実際に作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

描きたいことが伝わるように、見やすさ、読みやすさは意識するようにしています。基本的なことばかりですが、口調に嘘が出ない程度にセリフをできるだけ短く切り詰めたり、キャラの周りの背景はごちゃつかないようにしたりなど気をつけています。

――今後の展望や目標をお教えください。

現在は体調の問題もありまして休載させていただいているのですが、できるだけ早く復帰して、佐藤やユキたちの新しい顔や展開をお見せしたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

長くお休みしてしまっていて本当にすみません。早く復帰できるように頑張りますので、もう少しお待ちいただけると幸いです。