シン・ヒョンスン“ドグク”「もう逃げないんだよな」別れを告げるキム・ヒャンギ“ハンジュ”を救い上げる<プレイ・プリ 最終話>

2024/01/01 18:00 配信

ドラマ レビュー

ハンジュと父親をつないでいたのは「音楽」だった


ハンジュは、父親の事故をきっかけに、父親がどれだけ自分を思ってくれていたかを知ることになった。父親の事故の原因は、ハンジュのためだったのだ。

その後、父親の世話をするために実家に戻ったハンジュ。父親から、母親のファンだったということを聞きことになる。驚くハンジュに父親は、「ファン第一号だった」と誇らしげに話す。

「音楽」が家族を不幸にしたかもしれないが、「音楽」がハンジュら家族をつないでいたのだ。これまできちんと向き合ってこなかったハンジュと父親が、向き合い、互いの心を曝け出したシーンには涙があふれた。

恋の始まりも再会も同じ場所から


ハンジュのために事務所を辞めるという大きな決断をしたドグクは、マクチュンが代表を務める事務所に移籍していた。ハンジュを思いながらにこにこと歌う様子に、思わず笑みがこぼれた人もいるだろう。

そんなドグクは、ハンジュに気を遣い、連絡が取りづらかった状況だったのかもしれない。それでも、「プリ」のサイトを毎日確認していたのは、更新があればすぐにでもハンジュに会いに行くためだと思うと、ドグクの愛の大きさに感嘆の声がもれる。

ハンジュを思い、日々過ごしていたドグクに、匿名のプレゼントが届く。それが、すぐにハンジュからだと気付いたドグクは走り出す。そして、初めて出会った場所で再会するのだ。その瞬間は、何でもないようでいて、2人にとって特別な瞬間だったのだろう。

そのシーンからでも伝わるように、初めて会った日から、2人は結ばれる運命だったと思う。きっと「音楽」があり続ける限り、2人は仲を深め続け、どんな困難も乗り越えていくはずだ。

「音楽」という運命でつながり合った恋人・ハンジュとドグクが奏でる物語に幸せがあふれることを祈りつつ、再び2人と出会えるその日を楽しみにしていたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部