【漫画】優しさからの嘘と、それを見破る幼馴染…そっと手を握った後のいじわる発言に大反響「こんな恋愛したかった」

2024/01/25 09:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

優しさからの嘘をついた幼馴染の手を取るみこと画像提供/Ptさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、Ptさんの漫画『寒い日の待ち合わせ』だ。

2023年11月14日、作者のPtさんが同作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1.4万件の「いいね」が寄せられた。ネット上では「か、可愛い…」「すっごく尊い」など多数のコメントが集まっており、大きな反響を呼んでいる。本記事では作者のPtさんにインタビューをおこない、創作のきっかけやこだわりなどについて語ってもらった。

幼なじみに嫌われたくない…でも構ってほしい女子高生のお話

『寒い日の待ち合わせ』(1/2)画像提供/Ptさん

ある寒い日、女子高生の狛神みことは幼なじみの男子と待ち合わせをしていた。みことが約束の時間ぴったりに到着すると、そこにはすでに幼なじみの彼の姿があった。

みことは彼を待たせてしまったことを申し訳なさそうに謝罪する。しかし彼は赤らんだ頬を緩ませ、「今来たところだよ」と告げた。そんな彼をじっとまっすぐに見つめるみこと。困惑する彼の左手を両手で包むや否や、「きみ…嘘つきー。手 すごく冷たいよ?」「いつからいたのかなぁ?」といたずらな笑みを浮かべた。

小さな嘘を見破られた彼はみことに背を向け、先に歩みを進めた。彼の反応に不安になってしまったみことは謝罪の言葉を口にしながらその背中を追っていった。

一途に想い続けている幼なじみに対するみことの心情に、「強気に出るけどすぐにあふれる弱々しい感じが良い」「『噓つきー』にやられた」など多くのコメントが寄せられている。

作者・Ptさん「寒くても気持ちは温かくなる話を描こうと思った」

『寒い日の待ち合わせ』(2/2)画像提供/Ptさん

――『寒い日の待ち合わせ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

最初は「最近寒くなってきたなぁ。手が冷えるな。なんかそのことを題材になんか描きたいな」と薄っすら考えていたことがきっかけでした。

そしたら今度は寒さで頬が少し赤らんでる絵を描きたいってなって、さらには冬服も描きたいみたいになり、そこからじゃあ寒くても気持ちは温かくなる話を描こうみたいな感じで、どんどんいろんなことが沸き上がってきてもうペンを握らずにはいられなくなっていました。理由としてはすごい衝動的かもしれないですけど本当にそういった感じです。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

みことちゃんが最初、からかい半分で強気にいくのですけど、結局不安になっちゃうところです。みことちゃんは結構精神が不安定な人物でちょっとメンヘラ気質なところがあり、幼馴染の彼に構ってほしいのですけど、嫌われたくないという気持ちがあります。それをここでうまく表現できているのではないかなと思っています。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

「君、嘘つき。手冷たいよ?」というセリフです。いじわるさと優しさ、幼馴染っぽい距離感みたいなのがうまく混ざったようなセリフになっているので、結構お気に入りです。

――そもそもの質問になってしまうのですが、『みことちゃんは嫌われたくない!』を描こうと思ったきっかけを教えてください。

みことちゃんのキャラクターデザインが個人的にすごく気に入っていたことと、そのあと設定などを考えていたら愛着が湧いてしまい、このままこの子を腐らせてしまうのは惜しいなと思ったためです。それとみことちゃんだったり、幼馴染の彼だったり、キャラクターの内面の描写が色濃く出るような話を描いてみたかったというのもあります。

――作中に登場する「みこと」は分かりやすい美女というよりも、静かなる魅力があるように感じますが、描くうえで意識したことなどを、ぜひ教えてください。

繰り返しになるところがありますが私自身、キャラクターの内面を捉えられるような話を描きたいと思っていたところがあったのでキャラクターの中身に入れ込みたかったため、創り出したら命を1つ生み出したと考え、それを1つの独立した生命として見るぐらいの気持ちでいました。

みことちゃんも性格や設定は最初に決めてからそれを基盤に話を作る際、みことちゃんという人間はこういう状況におかれた時どう考えてどう動くかということを意識しながら描いています。そのため、いつも自分の頭の中でキャラクターの解釈違いを起さないように必死に葛藤しています。

――今後の展望や目標をお教えください。

死ぬまでずっとイラストや漫画など創作活動をしていたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも応援本当にありがとうございます。皆さんが私の作品を認知してくれることでキャラクターとストーリーの命に輝きが生まれて、真に私の作品は完成します。

つまり皆さんのおかけで私は生かされています。皆さんがいなければ私は変な絵を狂ったように描き続けることしかできないただのお絵描きゾンビです。私を見つけてくれて本当に感謝しています。これからもどうかよろしくお願いします。

それと2024年1月18日に書籍が発売されるので、そちらの方も是非よろしくお願いします。