【漫画】“初めて”を奪おうとグイグイ攻める彼女と守りを固める彼氏…甘々の攻防戦に「いつまでも見ていたい」の声

2024/01/19 09:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

公平に襲いかかる梨子画像提供/きたむらましゅうさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、きたむらましゅうさんの漫画『一線越えたい彼女と守りたい彼氏の話』だ。

同作はきたむらさんの漫画作品である『ハネる君をトメる僕』の一部が投稿されたもの。きたむらさんが2023年11月17日に同作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1万近くの「いいね」が寄せられている。作者のきたむらさんにインタビューをおこない、創作のきっかけやこだわった点などについて語ってもらった。

大人の関係になりたい彼女と清い交際を続けたい彼氏

『一線越えたい彼女と守りたい彼氏の話』(1/23)画像提供/きたむらましゅうさん

真面目で品行方正な大学生「清塚公平」とミスキャンパスを取るほどの美人「真壁梨子」は小学校からの幼馴染。長い間お互いを想い合っていた2人は、ついに結ばれ恋人同士となる。

付き合いたてホヤホヤの2人だったが、「早速アレしちゃっていい?」とグイグイ肉体関係を迫る梨子。梨子は長年溜まりに溜まった愛と欲を開放したかったのだが、公平は顔を赤くしながらも拒む。

頑なに婚前交渉を拒む公平に対し、梨子は「うちのお母さんがそんなに恐いの?」と言い放つ。梨子の母親は2人が以前通っていた書道教室の先生で、公平は彼女をとても尊敬している。また、過去に気に入らない男を梨子の姉が彼氏として紹介した時、荒れに荒れ「鬼」と化した梨子母を見てしまった公平は、その光景が忘れられないのだった。

どうしても煮え切らない公平に対し、梨子はついに強引な手段に出る。公平をベッドにぶん投げると、上にのしかかって顔を近づけていき…。

ハラハラとドキドキが同時にやってくるような2人の様子に、読者からは「お互いの関係性が素晴らしい」「いつまでも見守り続けたい」など好評の声が寄せられている。

作者・きたむらましゅう「キャラがどんな生活をしているか考えるのが好き」

『一線越えたい彼女と守りたい彼氏の話』(6/23)画像提供/きたむらましゅうさん

――『一線越えたい彼女と守りたい彼氏の話』が収録されている『ハネる君をトメる僕(以下:ハネトメ)』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

『ハネトメ』は連載デビュー作だった『ここほれ墓穴ちゃん』というイチャラブ作品に原点回帰しつつ、さらにパワーアップさせたものを!と思い作り始めました。そこへさらに僕自身興味があった書道要素を足してできあがったものです。構想から連載まではかなり早かったですね。半年ぐらいでしょうか…?

そのとき描いていた連載の完結が決まっていたこともあり、何か描かなくてはと必死にはなってましたね。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

とにかく梨子ちゃんを「可愛い!」と思ってもらえるように描いています。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

梨子ちゃんが「こんなに彼女がいじらしくお誘いしてるのに?」としおらしくしているところです。その後の行動とのギャップがあって好きなところです。キャラクターがそのキャラらしくないことを意図的にしているシーンは描いていて楽しいです。

――個人的にラストのコマで公平がひたすら「性欲」と書いていたのが面白いと思ったのですが、きたむらさんも習字を習っていたのでしょうか?

実は学校の授業で習った限りです。大学で国語科の中学教員免許取得に書道の単位が必要でそこで習ったのが最後です…。ただそこで篆書や隷書の面白さを知りました。現在、この作品を描くようになってから臨書をしたり独学で学んでおります。原稿と子育てで忙しいので、全然上達しませんが…。

ちなみにですが「習字」と「書道」には違いがあります!「習字」は文字の基礎学習の分野であり「書道」は文字の芸術分野です。ちょうど「算数」と「数学」に近いですね。

僕が本作で推していきたいのはやはり芸術分野である「書道」の方です。本筋はラブコメなので書道漫画ではなく書道要素のある漫画なのですが、この漫画を読んでちょっと書道面白そうだなって思ってもらえたら光栄です。

――登場するキャラたちのファッションも気に入っています。何か参考にして描かれているのでしょうか?

僕はキャラがどんな生活をしているか考えるのが好きで、ファッションもその1つです。昨今はサブスクでいろんな雑誌が読み放題なので、そのキャラが読んでそうなファッション誌を参考にしています。というより、そのキャラになりきって美容室のイスに座ってファッション誌に目を通すシミュレーションをし、服飾のみならず食べ物や本などに目を通して「私これ好きだな」と思ったりしています。

ちなみに梨子ちゃんは『ar』(主婦と生活社)をベースにしています。あとは「WEAR」などの投稿サイトを参考にしたりしています。大学生の通学用のカバン込のコーディネートは、ファッション誌だとあまりないので。

――今後の展望や目標をお教えください。

基本的に作画スタッフを雇わず、すべて1人で描いているので、そろそろ誰かに手伝ってもらわないとなぁ~と思っております。というわけで、今後の目標は「アシスタントさんを雇えるようになる」です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

えー、今回投稿した漫画も収録されている『ハネる君をトメる僕』(実業之日本社)第1巻が好評発売中ですので、どうかよろしくお願いします。

あと、前作『冷めないふたりのひとりご飯』(芳文社)という料理漫画も2023年10月に最終4巻が出たところですので、そちらも何卒よろしくお願いします!

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