――今作が初共演のお二人ですが、お互いの印象はどうでしたか?
中村:菅井さんは、初めてお会いした時から柔らかい雰囲気の魅力的で上品な方です。今もずっと変わらないですが、長い期間一緒に撮影をしているとだんだんとお互いに気を許しあって良い意味でふざける感じになって、またそれもすごく魅力的でした。
あとは、お互いにお菓子が大好きなので、お菓子のあるところへ行って一緒に休憩時間を過ごしていました。すごく朗らかな空気でいられました。
菅井:中村さんは、演じる冬雨とは全然違ってホワホワしている方。そんな柔らかい雰囲気で現場に笑いを生んでくれたり、安心できるような空気感を出してくださったりしていました。撮影の朝が早いこともあり、カットがかかると寝ちゃうなんてことも(笑)。ですがカメラが回るとスイッチが入っていて、切り替えがしっかりされていてすごいなと思いましたね。
――実際にお芝居をしてみて、いかがでしたか?
中村:樹がすごく頼もしいキャラクターで、菅井さんが演じているのを見ていてすてきだと感じました。樹を見ていると「冬雨もこういうところに惚れたんだろうな」っていうのが分かるような気持ちがしました。
菅井:冬雨の“復讐する”という強さのみならず、その中にある繊細な部分も中村さんのお芝居から感じられて、細かな表情や表現に感動しました。
――作中では“復讐”をするための過激なシーンもありますが、どのように二人で演技を作っていったのでしょう?
中村:初対面ではありましたが、台本に描かれていない部分を「こういう過去があったから今、こういうシーンになっているよね」と話し合いました。そうやって歩み合えたことがよかったのか、その後の撮影も固く考えずに取り組めた気がします。
菅井:個人的には、ゆりかさんがいて心強かったです。緊張してしまうようなシーンやお互いぶつかり合うようなシーンも、思い切り来てくださるので心動かされましたし、遠慮なしでぶつかることができました。
――中村さんは作中で中国語を話されていますが、語学を作品に生かせる部分についてはいかがでしたか?
中村:ずっと取り組んでみたかった役で、自分が活用したい言語を使えるのは何より光栄な気持ちでいっぱいでした。なので「もっとこのせりふに中国語を入れられるのではないか」と監督に提案したり、実際に使ってもらったり…。本当にありがたかったです。
――実際に菅井さんは中村さんの中国語を話している姿を見てどうでした?
菅井:かっこよかったです。作中以外でも、夫役の河合さんとお話していましたよね。何を話しているのか、私は全然わかりませんでしたが(笑)。
中村:「日本のマクドナルドと中国のマクドナルドって全然違うよね」って。フライドポテトの固さと柔らかさの話をしていました(笑)。
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