Kis-My-Ft2の千賀健永が手掛けたスポーティーな衣装で登場したのは、最終の4thブロック。ラストスパートはTravis Japanの真骨頂と言える怒涛のダンスナンバーで畳み掛ける。激しいレーザービームに息を呑む「Moving Pieces」、スモーク演出の「99 PERCENT」、豪快な火柱で沸かせた「Love Tag」など、ダイナミックな特効を存分に使ったステージは圧巻。また、そのド派手演出に1ミリも負けず、むしろ華麗に乗りこなすような7人の息もつかせぬパフォーマンスに思わず涙が出そうになった。
本編ラストは1stアルバムのリード曲「LEVEL UP」を遊び心ある映像演出と共に届け、宮近が「俺たち、引き続き“レベルアップ”した姿を見せていくのでよろしくお願いします!」と呼びかけて終了。アンコールの日替わり曲(この日は「JUST DANCE!」)では海外アーティストのライブでも行われているスマホ撮影OKのパフォーマンスが用意され、海外での活動を意識したTravis Japanならではのうれしいお土産をファンに届けたのだった。
2023年のデビューツアー「THE SHOW~ただいま、おかえり~」は、まさに“ただいま”と“おかえり”の心が交差する空気感の中で行われた。それを経た今回は、2年目の進化と深化、さらには真価も打ち出すような頼もしい内容に。彼らのエンターテイメントの軸であるダンスは完成度とタフさにますます磨きがかり、一瞬たりともメンバー不在の瞬間を生まないよう緻密に計算されたステージングはファンへの愛以外の何物でもない。2022年はデビュー、2023年はCDリリースという“念願”を1つずつファンとかなえているTravis Japan。夢と覚悟を持って進む“Road to Authenticity”には、この先も規格外の景色が待っているに違いない。
■取材・文=川倉由起子
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