「アベンジャーズ」で知られるマーベル・スタジオの最新ドラマシリーズ「エコー」(全5話)が、1月10日(水)より「ディズニープラス」にて一挙に独占配信される。この度、監督を務めたシドニー・フリーランドらのコメントが公開。フリーランド監督は「MCUの下調べは必要ない」と明かし、本作が過去のMCU作品とは異なる性質を持つ作品であることを語った。
主人公は、裏社会の犯罪王であるキングピンからの寵愛(ちょうあい)を受けながら育った、耳の聞こえない少女マヤ。数年後、成長しマフィアの一員として活動していたマヤはある日、大好きな父親を殺した黒幕がキングピンであるという衝撃の事実を知る。憤り、怒るマヤはキングピンと対峙し、残忍な悪事を尽くした自らの過去にも向き合っていくことになる。
フリーランド監督は「本作は、他のマーベル映画やマーベルのシリーズを見たことがない観客でも、最初から楽しめるように作られているの。見る前に下調べをする必要はない」と断言。
さらに、「より親密なスケールの人間の物語を描いているの。なぜなら、本作では宇宙の運命を扱っているわけじゃないから。そして、マヤのキャラクターに寄り添いたいと思った。私たちの作品では、人が死ぬ。殺される。人は血を流す。骨は折れる」と、地に足のついた物語であることを強調した。
マーベル作品おなじみの世界中を巻き込んだ大規模な展開とは真逆のストーリーが紡がれている本作。そんな全く新しい物語の主人公を演じるアラクア・コックスも同様に、MCUのストーリーの影響を強く受けた作品ではないことをコメント。「マヤは多くのトラウマを抱えて育ったの。そして彼女には二つの異なる“家族”がいる。血のつながった家族と、養子の家族。そしてその家族の一つ(キングピンら)が彼女を裏切った。だから、彼女は実の家族と再会し、“家族”の本当の意味を見つけなければならない」と語った。
主人公のマヤだけでなく、裏社会の犯罪王であり、マヤと養子縁組にあるキングピンもこれまでのMCUのヴィランとは一味違い、相手を徹底的に痛めつけるなど残忍な男である一方、幼少期のマヤに優しい顔を見せるなど、人情も併せ持つ。
キングピンを演じるヴィンセント・ドノフリオは「キングピンは興味深い。彼はスーパーパワーを持っていないんだ。宇宙から来たわけではないし、別の惑星から来たわけでもない。モンスター(=悪)にもなれる壊れた男なんだ。彼を興味深くしているのは感情的な面だ。他の人と同じように人を愛したり、思いやったりできる。でも、瞬時に悪にも変われる。そこに興味を持ってもらえると思うよ」と人物像を解説。
アラクアも、「キングピンの内面は本当に邪悪。なぜなら、彼女の父親を殺すという計画を実行したから。でもキングピンは、エコーにとって本当の正真正銘の叔父であろうともする。だから、とても複雑な感情なの」と語った。
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