上白石萌音「私が社長になったら破綻します」松村北斗とW主演で支え合う役を演じる

2024/01/12 11:24 配信

映画 会見

松村北斗、上白石萌音らが映画「夜明けのすべて」のプレミアナイトに登壇撮影=後藤響平

映画「夜明けのすべて」のプレミアナイトが1月11日、都内の映画館にて行われ、W主演を務める松村北斗(SixTONES)と上白石萌音光石研三宅唱監督が登壇した。イベントでは、演じた役柄、W主演の互いの印象、撮影の裏話などが語られた。

松村北斗、上白石萌音は「他の追随を許さない。場になじむ力がある」


NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021~2022年)で夫婦役を演じた松村と上白石が、本作では映画初共演・W主演。松村は、パニック障害を抱え無気力に毎日を過ごしている山添くんを、上白石は月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんを演じる。

MCより、互いの俳優としての魅力を質問されると、松村は上白石に対して「よくいろんなところで言うのは、感情を爆発させる瞬発力です。それもありますが、その場になじむ力があって、街が主人公のように思える映画なので、だからこそ、その街にどれだけ違和感がないのが大事なのかなと思います。朝ドラのときもそうでしたけど、時代を感じ取ることや場になじむ力は、他の追随を許さないんじゃないかな(笑)」と、ニヤニヤしつつも褒めると、上白石は「ちょっとだけイジってますよね?」と指摘。

一方、上白石が松村に対して「本当に他の追随を許さない……」と松村の言葉を借りて仕返しをすると、会場からは笑いと拍手が起こった。仕切り直し、松村を「役になりきるのが本当にうまい。その人としてワンシーン目からいらっしゃるし、話すというのをすごく自然にしていたので。いつも引っ張っていただいてる」と称賛した。

映画「夜明けのすべて」のプレミアナイトより撮影=後藤響平

上白石萌音「私が社長になったら破綻します」


本作は、栗田科学という職場が舞台。「もしも同じ会社にいたら、それぞれどんな社員になっていたか?」というトークテーマになり、松村は「僕はギリギリ遅刻してくるやつじゃないですか?時間通りに行くの苦手なんですよ。『もういいって、あいつ』と思われながら肩身が狭い思いをしてる社員」と想像して話した。

作中で社長を演じた光石は「僕は本当にリーダーシップとかないんですよ。役で社長やってるけど」と向いてないと伝え、三宅監督は「僕は映画館でアルバイトしてましたけど、長年使えないことが許されているようなバイトでした。ただ映画のチラシを眺めて次に観たい映画を調べてるような、ダメなバイト」と過去を明かした。

ほかに社長にふさわしい人材がいないということで、松村から「トップですよ」と投げかけられると、上白石は「本当に決められないんです。意思決定ができなくて。私が社長になったら破綻(はたん)しますね。決め切れずに全部をなぁなぁにして、みんなに嫌われるタイプです」と語り、松村が「このマネジメントはけっこう厄介ですね」とコメントしていた。

◆取材・文=後藤響平

映画「夜明けのすべて」のプレミアナイトより撮影=後藤響平