そんなマルシルの災難はまだまだ続き、マンドレイクの採取ではライオスたちを見返そうとした失敗から精神異常を受けてしまう。“アホの子”状態になり、みんなの役に立てない寂しさを告白するマルシルだが、逆にこれがライオスたちの本音を引き出すことに。ライオスは決してマルシルを軽んじていたわけでなく、これから魔法が必要になることを見据え、彼女の負担を減らそうとしていただけだったのだ。
そうしたトラブルはあったものの、マルシルのおかげで思いがけず大蝙蝠まで手に入り、収穫は上々。センシは今日のご飯にオムレツを提案する。と、ここでバジリスクは鶏なのに蛇のような卵であると不思議がるマルシルに、ライオスは「しっぽが鶏なんだ」と仰天事実を告げる。ファンタジーの常識をことごとく覆してくる本作の魔物生態学は毎度面白いところだ。
さらに、マルシルのおかげでマンドレイクは叫ばせることで何らかのアクが抜けるという新事実も発見され、センシは効率ばかりを追っていたことを反省。ひと手間かける料理の基本を思い出させてくれたマルシルに、「一番おいしいところを食べなさい」と、ささやかなお礼としてマンドレイクの頭を添えてあげるのだった。
一連のやり取りにはマルシルのかわいさが詰まっており、SNSでも「マンドレイクに精神やられたマルシルが可愛い」「みんなの役に立ちたい、と思っていたり、机上の知識を突かれたら実践にうつしたりするとこ、素直な頑張り屋でかわいい」など、愛され具合が人気を集めている様子。また、マルシル役の千本木にも「萌え声でないマルシアの普通の可愛さがいいね」「千本木のアホ演技が良すぎる」「マルシルじわじわ来て吹き出すw千本木さん上手すぎるw」といった絶賛の声が寄せられている。
ここまではライオスとセンシの行動が目立つところだったが、今話ではチルチャックも大活躍。罠発見や鍵開けの専門家である彼のおかげで、一行は近道である隠し通路を発見する。罠は一歩間違えればパーティーを全滅に追い込むこともある危険なものだ。仲間全員の命を預かる役目から、チルチャックはいつになく神経を尖らせる。しかし、そんなチルチャックに対し、小細工が嫌いなセンシは反発。結局お互いの領分を冒さないという条件で場は収まったが、2人の間を取り持ったのはやっぱり料理だった。
火炎の罠である煮え油と炎を利用して、センシはマンドレイクのかき揚げと大蝙蝠肉の揚げ物を調理。センシは罠をうまく扱うチルチャックに敬意を表し、チルチャックも戸惑いながらセンシに罠のことを教えてあげると約束するのだった。
最終的にほっこり仲直りして終わったこのシーンには視聴者の間でも注目が集まり、SNSでは「非常識ドワーフに憤慨するチルチャックの苦労人ぶりがかわいい」「仕事に真摯なチルチャックと料理優先のセンシの友情?良かったな」「ハーフフットを子供扱いするセンシと子供ではないです…のチルチャックw」など、2人の関係に温かいコメントが集まる。
また、「ローストバジリスク」「マンドレイクとバジリスクのオムレツ」「マンドレイクのかき揚げと大蝙蝠天」の豪華(?)3食となった今回には、「料理シーンの作画ヌルヌルすぎる。夜中にこれ見たら確実になんか食いたくなる」「ローストバジリスク見てたらケンタが食べたくなってきた」「野菜嫌いな俺に栄養バランスの大切さを教えてくれるセンシ好き」など、食欲を駆り立てられた視聴者も大勢いたようだ。
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