ある時、誠は若い男性社員を「は?契約取れなかった!?」と非難すると、男性社員は「あちらがあまり乗り気じゃなかったんで、強く勧めるのもなぁって」と答える。すると誠は「おまえ、男だろ!押しが弱くてどうする!」と声を荒らげた。男性社員がすみませんでしたと謝ると、「もういいよ」と投げやりに言う誠。男性社員が失礼しますと去ると、なおも「失礼しますじゃないよ、おまえは」と渋い顔をする。
夜、誠が家に帰って「ただいま」と声を掛けると、妻・美香と娘・萌はアイドルが出演しているテレビ番組に夢中で、テレビを見たままおざなりに「おかえり~」と言う。誠はその様子を見て、「こんな女みたいな男、どこがいいんだか」と愚痴を言い、美香と萌は誠をにらみつけ、美香は「萌、無視よ、無視!」と萌に言う。
誠が「男は!男らしく!」と言ってビールを飲むと、愛犬のカルロスにもほえられてしまうのだった。昭和生まれとは言え、あまりに古い固定観念に囚われている誠にあきれてしまうが、逆にこんな彼が変わっていく様子がこれから見られるのかと思うとワクワクできた。
◆構成・文=牧島史佳
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