「だけどお前は、母さんとの約束だけは覚えていたよ」と陽平。真相から続けてその言葉を聞いた太陽の目から一粒の涙がこぼれ落ちた。そして、「ごめん」「ごめんなさい」と繰り返しながら崩れ落ちた。
山田といえば、2023年4月期の主演ドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS系)での熱演も記憶に新しい。なんといっても感情を乗せた“目”の演技が秀逸だった。今回は、その目からこぼれ落ちる一粒の涙から、真相を知って不意に出た微笑、そして慟哭まで、太陽の胸の内が伝わる様子を体現した。
SNSにも「山田裕貴くんの演技が相変わらずすごすぎる」「泣きの演技良すぎる」「山田裕貴の演技でめっちゃ泣く」といった感想が上がった。
その後、太陽は前を向く。母に言われた「いつかたくさんの人を幸せにするような、そんな花火を作ってね」。それが雨を笑顔にしたいという思いにもつながっている太陽。雨に「逃げないで」と言われ、もう一度、一人前の花火師になる決意を固めた。陽平にその旨を申し出ると、たった1つの条件を提示される。「くじけるな! 何があってもだ」ということだった。「はい!」と力強く返事した太陽の“目”は輝きを取り戻していた。
しかし、視聴者からは心配の声が。雨が自分の命と引き換えに五感を失っていくことを知った時のつらさは想像にかたくないからだ。
山田は本作のインタビューで「表現するのがどんどん難しくなると思います」と語っている。そして「自分のせいだと知る時がいずれやってくるわけですが、その時どんな顔をするのかは自分でもやってみないと分からないなと思っています」とも。これまでの実績、また本話での泣きのシーンを思えば、きっとまた心震える演技を見せてくれるはずだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)