山田孝之、“盟友”山下監督と「ハード・コア」を映画化! 共演は『2秒で出演を決めた』佐藤健ら

2017/08/11 04:00 配信

映画

映画「ハード・コア」が2018年に全国ロードショー(C)2018「ハード・コア」製作委員会

ある時は織田信長の首を狙う武将に、またある時には闇金の社長に、またある時には勇者に、そして謎の生物“エリザベス”の中の人にと、変幻自在の活躍を見せる個性派俳優・山田孝之が主演&プロデュースを務める、映画最新作「ハード・コア」が、2018年に全国ロードショーされることが分かった。

本作は、これまでテレビのドキュメンタリードラマなどでもタッグを組んできた“盟友”山下敦弘監督とのコラボレーション作品。

山田の愛読書でもあったという、原作・狩撫麻礼(作)/いましろたかし(画)の伝説的原作コミックを基にした本作で、山田は都会の片隅で決して豊かでも恵まれてもいない日々を送る、正真正銘のアウトロー・権藤右近を演じる。

右近は、あまりにもピュアで、世知辛い世の中になじめず、信念を曲げることができない男。自分を見下し、利用しようとする人間に卑屈になれず、常に戦い居場所を失くしてきた。

山田はそんなキャラクターに対し、「全くどうしようもなく不器用な男の生きざまを見ていると、イライラしてくる。でも嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分なのでは?とすら思えてくる」と評しており、早くもその不器用な男に共感を覚えているよう。

そんな彼と、素朴な友人・牛山(荒川良々)の、面白くも無為な日々を歯がゆい気持ちで見守るのが、右近の弟・権藤左近(佐藤健)だ。演じる佐藤は、「山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました」語っており、兄貴分の山田に対して全幅の信頼を寄せた。

彼らはやがて、あまりに破天荒な事件に巻き込まれ、人生を一変するやも知れない事態に直面していく。

前述の通り、幅広過ぎる役柄をきっちり演じる演技力と独特の存在感、それでいてアイドル好きという一面も含め、エンタメ業界で高い評価を受ける山田。本作では主演を務める他、自身2作目となる映画プロデュースも果たす。

そんな山田との共演はこれが2度目という、個性派俳優・荒川は「オファーを頂いて、自分が生きてくうえでのバイブル『ハード・コア』の映画化、『やっっっと来た!』と感じています。山田孝之さんとは2度目の共演です。今回はガッツリです。食うか食われるか! 下から見るか上から見るか! 相手にとって不足なし! 首を洗って待ってろよ! 佐藤健さんとは、今回が初対面です、よろしくお願いします」と、独特の温度感でコメントした。

また、山田の盟友・山下監督はこのタイミングでの映画化について「『なんで今「ハード・コア」を映画化するの?』と、ある友人に言われました。“今”っていうのがこのご時世って事なのか、僕の監督のキャリアにおいてなのか意味は分かりませんが、ともかく傑作マンガ『ハード・コア』を前にしてご時世もキャリアもへったくれもないです。

山田孝之の口から『山下さん「ハード・コア」って読みました?』っていう言葉が飛び出して早5年。もうこれはやらねばというか、やる運命というかハッキリ言って使命にも似た境地です。ぜひとも楽しみにしていてください」と、力強く語った。

そしてあらためて山田は、本作への思いを「男たちの結末に、僕は泣いた。それはきっと、曲がった世界を真っすぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう」と評し、傑作誕生へ腕をぶした。