久志はつまみのだし巻き卵を大きな口で頬張り、口元に手をやりながら「美味しいです!」と栄枝に言う。栄枝はどきどきとしながら「おおきに」と答える。今度は栄枝が煮魚を出すと、久志は「わぁ、いい色」とつぶやきながら受け取る。切り身の煮魚をきれいな箸使いでとりわけ、取皿の上でひと口取って口に運ぶ久志。栄枝が反応を見守っていると、久志は笑顔でまたひと口と食べ進めて満足そうに微笑む。
上司が綺麗に食べるなぁと感心していると、酔った客が久志の隣に座って話しかけようとして、物を倒してしまう。久志が咄嗟に自分のハンカチを出してお客を拭いてあげるようすに見とれていた栄枝に常連客たちが「栄枝!おしぼり!」と声をかける。我に返った栄枝がおしぼりを出すと、久志は「すみません、ありがとうございます」と笑顔で受け取り、そのときにお互いの手が触れて栄枝をドキッとさせる。
上司が久志に「ここ、雰囲気も大阪らしくてええやろ」と言うと、「ええ、ほんとに。また来たくなりました」と久志。栄枝は「ぜひ!いつでも来てくださいね」と久志に笑いかける。
栄枝はサウナで「黒船や…東京から来た黒船が俺の心、上陸しよった!」と興奮気味に言うのだった。
きちんとハンカチを持ち歩く清楚系メガネ美人の久志はかわいらしさがあり、栄枝が一目惚れするのも納得してしまった。
◆構成・文=牧島史佳
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