<異修羅>魔王自称者&異世界人の大人コンビ、盲目の少女&ワイバーンの異種族コンビ…… その関係性やアクロバティックなアクションにも反響多数

2024/01/19 14:21 配信

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テレビアニメ「異修羅」第3話が放送(C)2023 珪素/KADOKAWA/異修羅製作委員会

修羅たちによる「最強」vs「最強」を描いた壮絶なバトルファンタジー「異修羅」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほか/ディズニープラスで見放題独占配信・YouTube・ABEMAで見逃し配信)。迫力のバトル描写はもちろんのこと、豪華キャスト陣が演じる個性溢れるキャラクターたちが織りなす重厚な人間ドラマも見どころの本作。1月17日に放送された「第三話」は、黄都と対立するリチア新公国側の主要メンバーが登場する「鵲のダカイと夕暉の翼レグネジィ」。(以下、ネタバレを含みます)

限界突破のアクロバティックアクション


前半は警めのタレン(CV:朴ロ美)と鵲のダカイ(CV:保志総一朗)の物語。黄都から離反し、自分の領地を「リチア新公国」として独立させた「魔王自称者」のタレン。黄都との戦争に向けて準備を進める彼女は、右腕であるダカイから魔具「冷たい星」を受け取る。来たるべき戦いのため、ダカイは魔具の収拾を命じられていたようだ。そしてタレンはさらにダカイに対し、リチアの情報を黄都に流している内通者の捜索と排除を命じる。

冒頭、タレンの人柄が分かるエピソードが描かれる。街の少年から声を掛けられたタレンは、彼から感謝の言葉をもらう。タレンは少年に、民が暮らしに困らないようにするのが自分の仕事だと答え、さらには彼が差し出した手作りの小箱を受け取り「大事に使わせてもらうよ」と、優しく微笑む。タレンは黄都側からすれば「魔王自称者」であり危険な存在だが、自国の民からはとても慕われていることが分かる。また彼女には彼女なりの信念があり、なぜ黄都から離反したのかは分からないものの、おそらく民を思っての行動なのだろうと思わせてくれる。異世界から来た客人であり、本来は自由気ままな性格のダカイがタレンに協力しているのも、そんなタレンの人柄や信念を知っているからこそなのかもしれない。

タレンの命で内通者を探すダカイは、さっそく行商人としてリチアに紛れ込んでいた3人を特定する。正体を見破られた内通者たちは剣を抜き、ダカイとの戦闘が始まる。川を挟んだ向こう岸からの狙撃にも対応するダカイは、暗闇にも関わらずその人数を正確に把握すると、目の前の3人を倒し、川を飛び越えて向こう岸のビルへ。そこに潜んでいた7人を圧倒し、さらに機密文書を入手すると、「さあて どう出る? 黄都」と不敵な笑みを浮かべるのだった。

ダカイと内通者たちの戦いでは、ダカイのアクロバディックなアクション描写に注目したい。「第一話」で登場したソウジロウ(CV:梶裕貴)も剣の使い手だが、それとは戦闘スタイルがまったく異なるのが魅力だ。ダカイは「ラズコートの罰の魔剣」というあらゆる攻撃の先手を取れる魔剣を扱いはするものの、「柳生」を名乗るソウジロウのような型や技はなく、とても自由で臨機応変なのが特徴。とくに最初の3人を倒すまでの一連のシーンはケレン味たっぷり。相手の槍を蹴り上げて自分も空中へ飛び、剣で狙撃の銃弾を弾きつつ、足の指で槍先をつかみそのままキック一閃。一回の跳躍で3人をなぎ倒すアクロバティックかつスタイリッシュなアクションシーンは本話のハイライトだろう。その後に見せた曲芸のような剣回しも含めて、ダカイのバトルはとにかくお洒落でカッコよく、飄々としていてつかみどころのない彼の魅力をよりいっそう引き立ててくれる。SNSでも「アクション良すぎない?」「ダカイ強すぎ!」など、このバトルシーンに視聴者はおおいに沸いていた。

テレビアニメ「異修羅」第3話より(C)2023 珪素/KADOKAWA/異修羅製作委員会

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