テレビアニメ「ダンジョン飯」(毎週木曜夜10:30-ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・Huluほかで配信)の第3話「動く鎧」が1月18日に放送された。ダンジョン深部でレッドドラゴンに食べられてしまったファリン(CV.早見沙織)を救うため、狩った魔物を食料にする自給自足でダンジョンに挑むライオス(CV.熊谷健太郎)たち。一行が辿り着いたのは、鎧が立ち並ぶ広間だった。かつて駆け出しの冒険者だった頃のライオスを手痛い目に遭わせた謎多き魔物“動く鎧”が、再び行く手を阻む。今話ではこの動く鎧との戦闘を中心に、作画がTRIGGERらしいと話題になった。(以下、ネタバレが含まれます)
スライムやバジリスクを調理して食べるというインパクトもさることながら、調理の過程や戦闘の中で行われる魔物の生態分析こそが「ダンジョン飯」の面白さ。トリビア的な知識はもとより、ファンタジーの常識を覆す新事実の発見は本作ならではの見どころだ。それもこれも魔物が大好きすぎるライオスの特殊な嗜好によるものだが、今回はそんな彼の魔物に対する観察眼が窮地のパーティーを助ける力となった。
レッドドラゴンがいる深部フロアに一刻も早くたどり着くため、歩を速める一行。チルチャック(CV.泊明日菜)が開場した近道の隠し通路を進んでいくと、ライオスが剣の鍔がなくなっていることに気付く。実はこのライオスの愛剣、彼が3年前、初めての死亡を経験した「動く鎧」と遭遇したときに手に入れた品だった。この世界では“死んだら復活”が当たり前なので死亡も状態異常の1つ程度なのかもしれないが、そんな不吉なものを長らく愛用しているのが何ともライオスらしい。しかも、思い出しついでに動く鎧を食べることを考え出し、「鎧が食えるわけないだろう」と、魔物食仲間のセンシ(CV.中博史)からも呆れられてしまう始末だった。
そして、たどり着いた大広間。噂をすれば、というように、広間の左右には動く鎧が立ち並んでいた。動く鎧は動きが遅いことから、一気に広間を駆け抜けようとする一行。しかし、動く鎧の行動はなぜかいつもと違い、行く手を阻むように立ちふさがる。広間の扉の向こうには動く鎧を操る魔法使いがいるのかもしれないと、作戦を練り直し、ライオスは1人で広間を突破する。ところがそこにいたのは獅子の兜を持つ新たな動く鎧だった。
剣で斬っても倒せない相手に苦戦するライオスだったが、盾の裏側にある卵鞘(らんしょう)を見つけたことが状況打開の光明になる。魔法で操られる無機物のはずが、落ちた頭部を拾い上げたり、目でこちらを追ったりするような行動。つまり、動く鎧は生き物。ライオスの推察は的中し、卵を守る習性を利用して獅子の鎧を倒し、追い詰められるマルシルたちを救出するのだった。
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