堂本光一が1月20日、都内で行われたミュージカル「Endless SHOCK」製作発表に佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬、上田竜也(KAT-TUN)、中村麗乃(乃木坂46)、綺咲愛里、前田美波里、島田歌穂とともに出席。2024年で「SHOCK」の幕を下ろす決心をしたことを発表した。
2000年11月の初演「MILLENNIUM SHOCK」以来、堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける「SHOCK」。2024年は、現・帝国劇場の2025年2月の建て替えのための休館に伴う、クロージングラインナップの一環として上演される。4、5月の帝国劇場(本編・エターナル編同時上演)公演を皮切りに、7、8月は大阪・梅田芸術劇場(本編のみ)、9月は福岡・博多座(本編のみ)、そして11月は再度帝国劇場(本編のみ)と、過去に例のない期間の全国ツアーを予定している。
ライバル役を佐藤、中山、上田、リカ役を中村、綺咲、オーナー役を前田、島田(Wキャスト、トリプルキャストは出演順)が演じる。
冒頭のあいさつで、堂本は「今年でSHOCKは幕を閉めようかなと思っています」と告白。「そういった意味でも、今年はすごく豪華なキャストの皆さんにも集まっていただいて。たくさんのキャストに集まってもらって、盛大に最後花火を打ち上げようかな、みたいなイメージでやらせていただこうかなと思っております」と語った。
堂本は、数年前からそのような考えはあったと明かし「(帝国劇場の)他にやれる劇場がないというのも一つ理由としてはあります」とコメント。やろうと思えばできるとしながらも「内容的にも作品(Endless SHOCK)自体は自分が26歳くらいのときに作った作品。年齢設定もそのくらいなんです。45歳になって『まぁ、いいときかな』と」と気持ちを打ち明け、「帝国劇場とともに歩んできた作品でもあるので、一度閉館になるというのであれば、そこで自分が出るSHOCKは一度幕を閉めてもいいかな、と。2〜3年前から心の中で決めていた部分はあります」と説明した。
「SHOCK」のどのような点が評価、支持されたと思うかと聞かれると、堂本は「残念なことに、一度も僕は外から見たことがない(笑)。この作品を完全な客観的な目で見た感想は、僕からは言えないんです」と笑いながら回答。
その上で「ステージに立っている自分から言えることは、とにかくずっと命を燃やしてきたな、と。自分には大した技術があるわけでもない。素晴らしい役者さんがたくさんいる中で、自分はどうなんだろう?というと、自分はたいしたことがないなといつも思ってしまう。だったら、とにかく命を燃やしていこう、ステージ上でうそをつくようなことをしないようにしようという思いでステージに立ってきました」と気持ちを口にした。
また今後、後輩に主演を譲るという考えはあるのかという質問に、堂本は「自分の思いとしては誰かにやってもらいたいなって思います」と告白。また、「SHOCK」は帝国劇場のサイズに合わせて作ったものだと話し、「今年で幕は下ろしますけど、来年以降、ミュージカル版としてはもうできないと思うんですけど、例えば感謝祭みたいな形で地方でイベントができるかもしれないし。全然分からないですけど」と考えを口にし「作品としては、誰かに自分の役をやってもらいたいという思いが強くあります。今後どうなるか分からないですけど、その思いだけはあります」と強い思いを言葉にした。
◆取材・文=山田果奈映