【漫画】「またアイツに騙された!」自身の妊娠・出産の奮闘記に共感の声多数「わかりみが強すぎて、泣きそう」

2024/02/06 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

妊娠・出産の奮闘記が共感しかないと話題に画像提供/真船佳奈さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、真船佳奈さんの書籍「令和妊婦、孤高のさけび!頼りになるのはスマホだけ?!」より「妊娠が思ってたんと全然違った話」をご紹介。

作者である真船佳奈さんが1月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.2万件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では真船佳奈さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。

結婚から1年半、子どもを待ち望んだ作者が「騙された」と感じたものとは…


作者である真船さんは結婚してから1年半もの間、子どもを持つことを望み続けていた。真船さんは妊娠を望むあまり、妊娠検査薬を早く試したい気持ちが強くなっていく。しかし、通常の妊娠検査薬の使用は生理予定日の1週間後からが望ましい。待ちきれない気持ちから、真船さんは妊娠が成立する可能性のある生理予定日頃になると、スマートフォンで「妊娠超初期チェックリスト」を検索していたという。そしてチェック項目と自身の体調の似ている部分を重ね合わせ、「少し熱っぽくて眠い!」「少しお腹も痛い気が!これはついに?!」と期待を抱いていた。

しかし「妊娠超初期チェックリスト」と同じ症状があったとしても、確実に妊娠しているとは限らない。淡い期待を抱くも、生理が来てしまうことが続いたという。真船さんは「毎回ちょっとでもアレ?!ってことがあるとスマホで検索しちゃう」「もうほとんどチェック項目覚えてるのに…」と落胆し、「妊娠の初期症状…もっとわかりやすければいいのに…」と感じていたという。

そんな中で真船さんは、産婦人科を訪れて排卵日を確認してもらった。その後妊娠検査薬を試してみるが、検査時期が少し早かったためか最初は陽性の線が確認できなかったという。しかし時間をおいて再度見ると、うっすらと陽性の線が出ていた。結果待望の妊娠ができたのだが、その後も真船さんは辛いつわりや初めての出産・育児に翻弄されるのだった。

作品を投稿したX(旧Twitter)には「わかりみが強すぎて、泣きそう」「何ひとつ盛ってない、妊娠のリアルを描いていて拍手」「本当によく分かります!!!!」「妊娠ってこんな未知の世界なんですね」などの共感コメントが寄せられている。

『「包み隠さず」書くことを意識』作者・真船佳奈さんの作品へのこだわり

真船佳奈さんにインタビュー画像提供/真船佳奈さん

――「妊娠が思ってたんと違いすぎた」を漫画にした理由があればお教えください。

去年初めての妊娠・出産を経験したのですが、今までの予備知識では太刀打ちできないくらい予想外の毎日で…。赤ちゃんはもちろん可愛いんだけど、でも体験してみないと分からない大変なこともたくさんあると知りました。あまり語られていない妊娠・出産のリアルを、漫画に残そう!と決めて書きました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

本作は、「包み隠さず」書くことを意識しました。妊娠超初期からメモを取り続け、分娩台の上でまでメモを取っていました笑。なので、読んだ方からは「超リアル」「首がもげそう」「私の話かと思いました!」というご意見がたくさん寄せられました。また、家族みんなで読んで欲しいと思ったので、男性側の意見も入れました。産後、すれ違ってしまう夫婦もたくさんいると思いますが、 双方の思いを漫画を読むことで理解していただけるかなと思っています。

――本作の中で特に印象に残っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

この漫画の中にある、つわりの話は特に反響が大きかったです。この本の中で一番先に書いた話なのですが、ネットに発表したとき「トイレの注意書きを覚えてしまう」とか「毎日食べられるものを天に聞く」とか私だけかな?と思っていた小さな出来事が「めちゃくちゃわかります!」「私も覚えました!」「天に聞いてました!」という声が続出して…笑。ああ、みんな同じことで戦ってたんだね、大変だったね、って全員にハグしたい気持ちになりました。

――書籍「令和妊婦、孤高のさけび!頼りになるのはスマホだ?!」など、ご自身の妊娠・出産をテーマにした作品を多く描いていらっしゃいますが、理由があればお教えください。

妊娠・出産のことになると、女性はあまり詳細を語らない方が多いです。多分それは、「お母さんだからそのくらい我慢しなきゃ」という雰囲気が蔓延していることや、「これから産む人を怖がらせちゃいけないんじゃないか」という気持ちの現れなのかな?と思っています。でも私は出産が近づくごとに「本当の情報が欲しい!」とネット検索しまくり、ネット上の様々な情報に右往左往している日々でした。あのときに私が知りたかったこと、本当のことを、私が本にしよう。そう決めて、めちゃくちゃリアルで、かつ面白く読めるギャグ満載のエッセイ本にしました。

――今後の展望や目標をお教えください。

「令和妊婦、孤高のさけび!頼りになるのはスマホだけ?!」は産後3か月くらいまでの話を書いている本ですが、実はその後もめでたしめでたし、とはいかず…。息子は間も無く2歳になりますが、まだまだ育児の序章。これから楽しいことも大変なこともたくさんあると思いますが、そういった日々を漫画にして、みなさんと一緒に子育てしていけたら嬉しいなと思っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

作品をかく一番のモチベーションが皆さんからの声です。これからもどうぞよろしくお願い致します。