韓国の俳優やK-POPアーティストの入隊報道などで日本でもたびたび話題にのぼる韓国軍隊。そのリアルな日々を軽快に描いて大ヒットした“軍隊ブラックコメディ”のシーズン2「新兵2~僕は超(スーパー)VIP・ソルジャー~」(2023年)がCS衛星劇場で1月25日(木)から日本初放送される。話題沸騰だったシーズン1のキャストがそろって再集結し、よりパワーアップして綴るリアル韓国軍隊ライフ。本記事では、同作の見どころを解説する。
「新兵」シリーズは、チャンネル登録者359万人を誇るYouTubeチャンネルJANGBBIJJU(チャンピチュ)作家によるメガヒットアニメーション「新兵」の実写ドラマ化作品。どこからどう見ても軍の世界とは無縁に思える天然新兵パク・ミンソクだが、実は父親が軍の師団長。そんな彼が、時にVIP扱いも受けながら慣れない軍生活で奮闘する様子を明るく綴る。
原作アニメは累計再生回数2億5千万回超えという話題作でファンも多く、2022年に初めてドラマ「新兵」が公開された際には原作アニメとのあまりのシンクロ率に原作ファンからも驚きの声が続出。各話題性指数でも上位にランクインするなどネットで注目を集め、主人公の天然新兵パク・ミンソクを演じたキム・ミノは“韓国版ゴールデングローブ賞”と言われる「百想芸術大賞2023」の新人演技賞にノミネートされた。
今回放送されるのは、その続編。前作で新人だったミンソクも1等兵に昇進し、後輩たちに頼られる存在に。だが、1等兵になれば軍生活も楽になると思っていた矢先、鬼の中隊長オ・スンユン(キム・ジソク)が赴任してきて軍紀が厳しくなり、ミンソクは軍生活最大のピンチを迎える、というストーリーが展開する。このシーズン2も、韓国で瞬間最高視聴率が地上波・総合編成ドラマすべての作品を抜いて月火ドラマ1位を獲得するほどの支持を集めた作品だ。
シーズン1ではまだまだ頼りなかったミンソク。天然キャラ全開で先輩たちに目をつけられていた彼が、師団長の息子だとわかった途端VIP扱いされるお約束の展開も楽しく、そんな父の力を借りず自分の力で道を切り拓こうと頑張るミンソクが同室メンバーとの間にチームワークを育てていく姿には多くのファンから応援の声が上がった。
シーズン2でも、そんなミンソクの愛嬌あふれるキャラクターは健在。シーズン1では新人で敬礼しっぱなしだったミンソクが、シーズン2では後輩を指導する立場に。先輩に「すっかりエースだな」と声を掛けられて「恐縮です~」と照れまくったり、同室の新兵が洗濯するのを指導するつもりがつい自分の手が先に動いてしまったり…と、天然ぶりも相変わらず。映画「スウィング・キッズ」(2018年)の栄養失調のダンサー・シャオパン役や「七日の王妃」(2017年)でのヨン・ウジン演じるヨクの幼なじみソッキ役といった個性派キャラで印象を残してきた若手実力派キム・ミノが、今作でも癒やしオーラを振りまいている。
さらに、気分屋ながらもここぞという時には部下を思いやるイム・ソンミン副小隊長(ナム・ミヌ)をはじめ、シーズン1で登場した仲間たちも全員続投。エピソード1「嵐の前夜」では、ミンソクたちの部屋に迷い込んできたハトに同室の無口な同僚イム・ダヘ(チョン・スンフン)が“ハト語”で話しかける場面や、ミンソクの仮病にすっかり騙されたイム副小隊長が本気で心配して抱きつく場面など、ミンソクと仲間たちの面白おかしい掛け合いがさっそく展開する。
そしてシーズン2から新たに加わるのが、鬼の中隊長オ・スンユン(キム・ジソク)。ジソクにとっては、今作がデビュー後初の軍人役。“ロコ(ロマンチックコメディ)職人”として人気のジソクがこれまでとは180度異なるクールなキャラクターを見せ、ほんわかキャラ・ミンソクの前に立ちはだかる。