俳優の綾野剛と齋藤潤が、1月24日に都内で開催された映画「カラオケ行こ!」の公開御礼舞台あいさつに登場。1月26日(金)が綾野の誕生日ということで、綾野演じる成田狂児の母・和子役のヒコロヒーが花束を持ってサプライズで登壇し、一足早いバースデー祝いを行った。
和山やまの同名コミックを映画化した同作は、合唱部部長の中学3年生・岡聡実(齋藤)が突然目の前に現れたヤクザの狂児にカラオケに誘われ、歌の指導を頼まれるところから始まるコメディー映画。脚本を野木亜紀子、演出を山下敦弘監督が務め、奇抜な設定と予想外のエモい展開に思わずクスッとしてしまう物語だ。劇中で綾野が熱唱するX JAPANの「紅」も大きな話題となっている。
1月12日に公開されてからまだ12日ほどにもかかわらず、既に13回鑑賞したことがある人もいるほど、リピーターが多い本作。大きな反響を受け、綾野は「本当に素直にこの作品自体を愛してくださっていることがものすごく伝わってきまして。やっぱり映画ってただあるだけじゃ存在しなくて、見ていただいて初めて完成するものというのを皆さんが体現してくださっているなと体感しています」と、一緒に映画を完成させてくれた観客に感謝を込めた。
そんな綾野は1月26日に誕生日を迎えるということで、サプライズでバースデー祝いも実施。バースデー祝い自体もサプライズだが、“紅カラー”のバラの花束を持って現れたヒコロヒーの登壇も2人は知らされておらず、「えっ!?えっ!」と仰天。これには綾野も「母さん!うわー!母さん!本当ですか!?いやあ、これは驚きましたね」と驚き、ヒコロヒーは役名に合わせて「狂児おめでとう!」と花束を贈った。
そのままヒコロヒーと齋藤、観客も一緒になって「お誕生日おめでとう!」と綾野を祝い、綾野は照れくさそうに「ありがとうございます!わざわざ…」と感激。
ちなみに、親子役と言っても劇中では綾野との共演シーンがないため、ヒコロヒーは「大体こういうサプライズってすっごい苦楽を共にした俳優仲間が出てきて、グッとくるというのを想像していたんですけど…今日初対面なんですよ」と話すと会場が大きな笑いに包まれ、「シーンでもかぶってないから。でも、おめでとうございます!」とあらためて祝福し、ほっこりとしたバースデー祝いに。
そしてあらためて綾野は、舞台あいさつで盛大に祝ってもらったことに「申し訳ないです。うれしいですね」と恐縮しながら、42歳の抱負については「『健康第一』ですかね。あとはこの作品が僕たちが見たことのない景色を既に見せてくれていますけど、この先もさらに見せてくれるのではないかなというのが一つの抱負。また、何か可能性があるなら聡実と狂児と、今度こそおかんと共演したいですね」と、“続編”にも意欲を見せた。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)