――YouTubeをやられているのも、面白いことをしよう……という思いで?
あ、あれは適当(笑)。ただ飲んで、街で中華食ってってやっているだけ。ひどいときなんて、俺の高校の野球部の同級生と喫茶店で同窓会しているなんて動画もあるからね。「誰も知っている奴いねーのに大丈夫なの?」って思っているものに限って、スゲー再生されたりするんだよね。びっくりだよ。
――とても面白いです。
YouTubeって、地上波のテレビのバラエティー出ているよりも素でやれるんだよね。若い時は特に「俺は役者だから」みたいな縛りがどうしても自分のなかにあったんだけれど、YouTubeやるようになってから、自然体でいいのかなって思えるようになって。テレビでも結構自然体で出られるようにはなったね。
――いまはあまりこだわりを持たないようになってきたのですか?
若いときは、こだわることにはスゲーこだわっていたし、突っ張っているところも突っ張っていたよ。でも年と共に1個ずつ荷物を捨て始めているから。余計なものが面倒くせーって思うようになってきたんだよね。若いころなら絶対やらねーような仕事も「まあ、別にいいか」って思えるようになってきたね。身軽でいたいというか、自由でいたい。例えば役者辞めて、考古学者になって食えなくても、なんか食える道探すだろうし。
――そんな中で、仕事に対して絶対譲れないものはありますか?
同じになるけれど、やっぱり楽しむことだよね。自分が楽しめない仕事は、出来上がりもひどいから。そんなの見たら、やっぱり自分が一番嫌になるよね。だから、どうも馬が合わねーなとか、こいつとじゃダメだなとか思ったら、仕事は受けない。まあ、そんな人たちはみんな先に行っちゃたからもういないけれどね(笑)。いまは昔と違って、監督も若くなってきているし、みんなスマートだよね。ちょっと物足りねーけれど、こういう時代だからいいんじゃないかな。
――最後に仕事に向かうためのルーティンはありますか?
半身浴するね。リラックスするから。家を出る2時間ぐらい前から半身浴して代謝を良くする。それですっぽんぽんになってベランダでタバコ吸って、汗が引いてから……そんな感じかな。
(取材・文:磯部正和)