コミュニケーションに付随して大切にしていることが、柔軟性だ。「お芝居をするうえでしっかりと脚本を読んで、自分が演じる役柄をイメージして作品に入るのですが、一番の正解は現場だと思っているんです」とポリシーを語ると「そのとき監督からディレクションされたことや、俳優さんと対峙して生まれたものに、柔軟に対応できるように……という意識は持っています」とライブ感を大切にしているという。
グラビアアイドルとしても活動している大原。「体型管理は、私にとって日々の課題です」と語ると「日常のなかでも意識しながら生活していますし、パーソナルトレーニングで、気になるパーツを鍛えたり、有酸素運動や食事制限もしたりしています」と高い意識で臨んでいる。
毎日のトレーニングは難易度が高い。そんななか「もちろん甘えちゃうときもありますが、基本的にプライベートの延長というよりは、仕事だと腹をくくってやっています」とプロ意識をのぞかせる。
Dream5のダンサーとしてデビューしてから、14年という月日が経った。現在は「いま1番頑張りたい」という俳優業にまい進する日々。「元々はグループ活動から始めさせていただいたので、いま自分がこういう活動をさせていただいているとは思っていませんでした。続けられていることも奇跡だと思うし、本当に人生何があるか分からない。そのなかで、いただいた役をしっかり生きられるようになりたいです」。
大原は「10歳のころからこのお仕事をさせていただき、気がついたらこの仕事しかなくなっていました。多くの方が支えてくださったからこそ、ここまで来られました」と周囲への感謝を述べると「あるスタッフさんが『仕事は幸せになるためにやるんだよ』と言ってくださったんです。日々目の前の仕事で、それを忘れていたなって。自分のことは自分でしか大切にできないですし、何か選択に迷ったときは、自分が幸せになれるのはどちらだろう……と考えるようにしています」と決断するポイントを挙げた。
「まだまだ夢を追いかけている途中」と語った大原。模索することも多い日々。ときには「一人ぼっちなのかな」と感じてしまうこともあるという。しかし、ふと周囲を見渡せば、しっかりと自分のことを見てくれている人がいる。大原は「そんなときは、信頼できる人に甘えることも大事なのかもしれません」とメッセージを送ってくれた。
(取材・文:磯部正和)