2023年は、主演を務めた『民宿のかくし味』をはじめ、7本のドラマに出演するなど、活躍をみせた俳優の濱正悟。1月25日公開のアシックスワーキング ショートドラマでは、仕事の面白さややりがいを見つけるために試行錯誤する建築業界に入りたての社員・山内を演じている。2014年のデビューから今年で10年を迎える濱に、俳優業に取り組むうえで大切にしていることや、仕事へのやりがいなどを聞いた。
濱がショートドラマで演じるのは、建築業界に努める新入社員。優しく面倒見のいい先輩や、職人気質だがハートフルなベテランに囲まれながら、仕事へのやりがいなどを模索している青年・山内だ。
「山内くんはとてもまっすぐで未来に向かって頑張っていくんだろうな……と思える青年だったのですが、敢えて新人ということは意識しなくても、先輩やベテランの方に囲まれていることによって、自然と役には寄り添うことができました。でも、この会社、先輩がとても素敵な方ばかりでいいなと思いました」。
「仕事はもっと楽しめる」というテーマのショートドラマ。俳優デビューから10年という歳月が流れた濱にとって、仕事を楽しむために意識していることはあるのだろうか――。
「楽しめるところまで行けたらすごくいいなとは思います。余裕がないと楽しめるところまでいけないじゃないですか。そのためにはしっかりと準備することが必要だと思うので、そこは意識をしています」。
今回のショートドラマ撮影をすることになり、改めて「自分がちゃんと楽しめているのだろうか」と自問したという濱。仕事が増えていくことへの充実感とは反比例するかのように、準備に費やす時間を作り出すことは難しくなっていく。その折り合いも仕事を「楽しむ」ためには大きな要因になる。
「人間には限界はあるので、全て完璧に満足することはないと思うのですが、今までやってきたことは自分には蓄積されていると思うんです。新しい作品に入るとき、基本ゼロからのスタートになりますが、台本の読み方や現場の居方など、やってきたことは積み重なっている。あまり時間に追われて……ということは考え込まないことが大切かなと思っています」。
■ファンの人からの激励が仕事のやりがいに!
ショートドラマで濱が演じた山内は、「自分たちの仕事が、誰かの暮らしの一部になっている」ということにやりがいを感じる。濱にとって俳優業のやりがいはどんなところに感じているのだろうか。
「最初は自分のために……というところが強かったのですが、最近は応援してくださる人たちから『ちょっと気持ちが楽になりました』とか『めちゃくちゃ楽しかったです』というメッセージや『命を救われました』なんて言葉をいただくことがあり、そういう一言一言がとても励みになっているなと感じています。先日も大学に通っていたころのゼミの先生から『ドラマ観たよ』というメールをいただいて、すごく嬉しかったんです」。
昨年はドラマ『民宿のかくし味』で主演を務めると、数々の作品に出演した。
「朝が早く、夜が遅い。待ち時間が長いなどフィジカル的に大変なことはありますが、基本的に俳優の仕事で『嫌だな』と思ったことはありません。その意味で、とても充実していると思います」。
それでも良い準備をするためには、オンとオフとの切り替えはとても大切だ。
「趣味のサウナや、最近あまり行けていませんが、登山などもリフレッシュになっています。家でドラマや映画を観ることもありますが、基本的には外に出ることで気分転換をしています」。