■何かを作ろうという意思や思いを持つことが強みになる!
ショートドラマでは、大島という先輩が山内にとって頼れる先輩となる。濱にとっての頼れる先輩とは――。
「5~6年前、全然仕事がなかった時代にご一緒した方々は、自分にとってとても大切な存在です。最近ありがたいことにいろいろな作品にレギュラーで出させてもらえるようになったのですが、あまり叱ってくださる人っていなくなったなと感じているんです。その意味でも、嘘なくストレートに伝えてくださる存在というのは、自分にとってはとても大切です。そういう方々に成長した姿を見せたと思って頑張っています」。
濱にとって、一度作品を共にした人たちから「もう一度一緒に」と声を掛けてもらえることが、大きな励みになるという。
「どの方が1番お世話になった……ということはなく、みんなとても大切な方々です。そのなかでも、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』というスーパー戦隊シリーズが終わったあと最初の現場となった映画『酔うと化け物になる父がつらい』でご一緒した片桐健滋監督は、すごくいろいろなことを教えていただいたので、またどこかでご一緒できたらと思っています」。
自ら作品の企画立案をすることにも興味があるという濱。一つずつ丁寧に作品を重ねることで、見えてくる未来がある。「目の前の仕事を大切にすることはもちろん、なにかを作ろうという意思とか思いというのを持っている人の方が、絶対に強いと思うんです」。さまざまな方面にアンテナを張る濱の2024年にも大きな期待が集まる。
(取材・文:磯部正和)