――竹内さんは現在、30歳でひとつの節目の年齢を迎えましたよね。これから役者として実現させたいと思い描くビジョンはたくさんありそうですね。
もちろんあります。でも、30歳を節目とは思っていなくて。30歳になって、ここから新たにスタートするくらいの気持ちでいます。20代を振り返って、「この10年間頑張ったな。やり切ったな」とはまだまだ思えず、もっと頑張っていきたいなと。
――そうなんですか? 代表作となった「きみセカ」も誕生しましたし、たくさんの人気作品や話題作に携われているのに、ものすごいハングリー精神ですね。その熱い気持ちが役者として走り続けられる原動力になっているんだと思いました。
そう言ってもらえるのは、うれしいですね。僕的には、もっと先に思い描くものがあって。それを具体的に言うのは、恥ずかしいですけど、自分がいる場所をどんなものにしたいか、どういう風に仕事をしていきたいか、自分に何が合っているのか、どういう作品を作っていきたいのか。そういうビジョンは明確にあります。
「なんでこういう作品がないんだろう」って思うこともあるので、企画の段階から自分が関わって、作品を生み出すことにもチャレンジしてみたいですね。30歳になって、やっと地に足が着いたなという実感があるので、これからの自分が本当に楽しみです。
取材・文/福田恵子
撮影/安田まどか
スタイリスト/徳永貴士
ヘアメイク/佐藤友勝
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