上映後ということから、本作の内容について触れたエピソードも。キラとラクスの2人の関係がとても印象的に描かれた本作。
ラクスのせりふや2人のシーンなど、印象深いシーンがたくさん描かれたことに触れながら「彼らのせりふがストレートな表現になっていた点は、皆さんが面白がってくれたらよかったのですが、テレビシリーズの『SEED』を思い出すと、こういうのじゃなかったかな?と迷う面もあり、葛藤しながら作りました」と、福田監督が制作秘話について明かす。
また、キラとラクスだけでなく、他キャラクターの活躍について仲プロデューサーは「『SEEDシリーズ』の魅力はキャラクターの言葉が感情的な点だと思います。アグネスとルナマリアのシーンでも「あの状況で話す内容がそれ!?」という印象も受けましたが、それもSEEDらしいですよね」と、劇中のシーンについても触れた。
さらに、冒頭の主題歌「FREEDOM」から始まるアクションシーンや、艦隊戦など迫力の映像満載のアクションシーンについても「3Dのモビルスーツの戦闘シーンはかなりの物量になりました。これは初めての数で、その戦闘シーンをお客さんに楽しんでいただければ幸いです」と、仲プロデューサーはこだわりのシーンに自信を見せた。
また、本作を彩る音楽についての話題に。西川貴教 with t.komuroによる主題歌「FREEDOM」や、See-Sawによるエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」など長年「ガンダムSEEDシリーズ」の音楽を支えてきたアーティストに加え、公開前は未解禁だった挿入歌「望郷」を中島美嘉が務めていることが明らかに。同楽曲は、主題歌「FREEDOM」に続き、作詞・作曲・編曲を小室哲哉が手掛けていることを公表すると、会場が驚きの拍手に包まれる。
さらに、ファンが涙するこの楽曲ラインナップについて、福田監督は「音楽の力というのは大きいですよね。特に西川さんは公私ともに長い期間本当に『ガンダムSEEDシリーズ』を応援してくださっていました」と西川への感謝を述べつつ、「小室さんとはじめてお話しさせてもらった時、今回の作品のテーマにすごく共感してくれたんですよ。数日たったら小室さんが『もう一曲作りたい』とおっしゃってくれて、挿入歌が上がってきました」と衝撃の裏話を告白。
仲プロデューサーは「びっくりしちゃいましたよね。これ本当の話ですよ」と楽曲決定に関する思い出を振り返った。
会場では、ファンにマイクを渡す“質問会”も行われ、深夜3時を過ぎても興奮冷めやらぬ会場だったが、最後に代表して福田監督が「およそ20年間、たくさんのファンに支えてもらっただけでもうれしいですが、さらに『SEED』を見たいという声が上がることが何よりもうれしいことです」とSEEDファンへ熱いメッセージを送りイベントは幕を閉じた。