エマ・ストーンが主演を務め、「第96回アカデミー賞」では、作品賞・主演女優賞など11部門にノミネートとなった映画「哀れなるものたち」が1月26日に公開。公開記念として、エマ・ストーン演じる主人公・ベラが住む世界をゼロから構築した本作の美術に迫る特別映像が解禁された。
本作は、映画「女王陛下のお気に入り」(ディズニープラスで配信中)で知られるヨルゴス・ランティモス監督が手掛ける最新作。「第80回ヴェネチア国際映画祭」では最高賞である金獅子賞を、「第81回ゴールデングローブ賞」では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と主演女優賞(エマ・ストーン)の2部門で受賞を果たした。
物語は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラ(エマ・ストーン)が、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の手によって奇跡的に蘇生することから始まる。
よみがえったベラは、“世界を自分の目で見たい”という強い好奇心に導かれ、放蕩者の弁護士・ダンカン(マーク・ラファロ)の誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。やがて貪欲に世界を吸収していくベラは、平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていく。
特別映像はストーンをはじめ、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ、そしてヨルゴス・ランティモス監督といった豪華キャストとスタッフが登場。ランティモス監督が「本作では、ベラが見て感じるままの世界を創造すべきだと思った」と語り始めると、スタッフが高所作業車でセットを組み立てる様子や、街の一角に水辺を作り上げるといったまるで街全体を製作しているかのような大規模なメイキングシーンが映し出される。
本作の美術を手掛けたのはジェームズ・プライスとショーナ・ヒースのタイプの異なる2人の世界的アーティスト。ストーンは「最初にセットのカタログを見たときは感動したわ。2人の異なる感性が見事に調和していたの」と語り、本作でしか味わうことのできないオリジナリティあふれる美術の数々を紹介しながら「ベラの寝室で暮らしたいわ」と思い入れを語った。
続けてユセフも「セットが自分と役をつなげてくれた。何も作る必要はなかった。すべてそこにあるからね」と称賛。唯一無二の世界観を作り上げるうえでの並々ならぬこだわりが見て取れる映像となっている。
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